MUSIC|バリトン 宮本益光新譜『碧のイタリア歌曲』スペシャルメッセージ
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2015年1月8日

MUSIC|バリトン 宮本益光新譜『碧のイタリア歌曲』スペシャルメッセージ

バリトン 宮本益光 待望の新譜をリリース

『碧のイタリア歌曲』スペシャルメッセージ

演奏、作詞、訳詞、執筆、演出と、多才ぶりを発揮する新時代のバリトン・スター宮本益光が、オクタヴィア・レコードのレーベル「EXTON」よりデビュー! 室内合奏団「アンサンブル・クラシカ」と競演し、イタリアの名歌曲を歌い上げた渾身のライブCD宮本益光『碧のイタリア歌曲/宮本益光、アンサンブル・クラシカ』が2月22日(水)に発売される。

Text by MIYAMOTO Masumitsu

CD発売を記念して、宮本益光氏より、スペシャルメッセージが到着!

イタリアで知り合った陽気なオジサマたちは、日本でイタリアの音楽を学んだ僕をこころよく仲間に迎えてくれました。

世界三大歌劇場のひとつ、ミラノ・スカラ座の管弦楽団において長年主席フルーティストとして活躍してきたロマーノ・プッチ氏を中心に結成された「アンサンブル・クラシカ」は、ファビオ・スプルッツォラのギター、イヴァーノ・ブランビッラのマンドリンとクラリネットで構成されるアンサンブルです。

これまでにイタリア各地で彼らとともに出演させていただきましたが、この陽気なオジサマたちをぜひ日本の皆さまにも紹介したいと思い、2011年にお招きしました。このCDはそのときのライブ録音です。

「碧のイタリア歌曲」というタイトルもプログラムの内容も、すべて僕が考えたものですが、彼らはこれをとても気に入ってくれました。

宮本益光|碧のイタリア歌曲 02

彼らは僕のことを「マス(mas)」と呼びます。
「マス、この碧のイタリア歌曲というプログラムは本当に美しいね。これを世界中に紹介しようよ」
リハーサルのたび、本番が終るたび、彼らはこう言いました。
「いいですね。でも僕のイタリアの歌は問題ありませんか?」
僕は彼らの反応が気になってこのように質問しました。
「何を言っているんだ。マスの歌いたいように歌えばいいんだ。それが僕らの幸せだし、何よりマスが一番この曲のことを理解しているじゃないか。僕らよりもね」
そう言ってオジサマたちはウインクするのです。

このCDに収められているイタリアの歌は“芸術歌曲”と呼ばれるものですが、彼らの手にかかると、まるで陽気なイタリアの街角でカフェを楽しんでいるかのような気がします。それほど彼らの紡ぐ音楽は、一切の気負いがなく、空気を陽気な色に染めるのです。

彼らとの共演で、日本の歌を2曲演奏しました。
ひとつは武満 徹の「小さな空」。彼らもこの曲が大好きで、どこに行っても必ず「これは絶対にやろう」と言います。
そしてもうひとつは加藤昌則さんの「もしも歌がなかったら」です。これは僕が作詞したもので、現在、合唱曲としてさまざまな団体が取り上げてくださっています。

愛媛の田舎から出てきた僕が、本場イタリアの演奏家たちと笑い合いながら演奏会ができるなんて……。「もしも歌がなかったら、あなたと出会うことはなかっただろう」という歌詞そのままに、僕は彼らへの感謝と、これまでの出会いのすべてへの感謝をもって、この作品を最高の幸せを感じながら歌いました。

皆さまのお手もとに、ぜひ置いていただきたい1枚です。

宮本益光|碧のイタリア歌曲 03

宮本益光
『碧のイタリア歌曲/宮本益光、アンサンブル・クラシカ』

価格|3000円
オクタヴィア・レコード
4112010250(OVCL-00458)
曲目|グルック:おお、この優しい情熱の/ベルリーニ:激しい希求、優雅な月よ、清らかな女神(「ノルマ」より)/ドニゼッティ:一粒の涙、私は家を造りたい/ヴェルディ:寂しい部屋で、乾杯/プッチ:地中海のアヴェマリア/トスティ:最後の歌、夢/ガスタルドン:禁じられた歌/デンツァ:妖精の瞳/レオンカヴァッロ:朝/武満徹:小さな空/モーツァルト:カンツォネッタ(歌劇「ドン・ジョバンニ」より)/加藤昌則/詩・宮本益光:もしも歌がなかったら
商品コード|4112010250
JANコード|4526977004583

オクタヴィアレコード
http://www.octavia.co.jp/news/2012/02/post-68.html

宮本益光ホームページ
http://www.mas-mits.com/

           
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