MUSIC|マリンビスト 小森邦彦「マリンバ室内楽コンサート」開催
マリンビスト 小森邦彦×ピーター・クラッツオゥ
「Marimbist 小森邦彦 2011~Peter Klatzow室内楽作品~」公演
南アフリカとマリンバをフロントにした室内楽で、日本はもちろん世界でも類を見ないマリンバ室内楽コンサート“Marimbist 小森邦彦 2011~Peter Klatzow室内楽作品~”が、9月29日(木)にイシバシメモリアルホールで開催される。
これまでマリンバ音楽に貢献してきた、南アフリカ出身の国際的な作曲家であり、前ケープタウン大学学長のPeter Klatzow(ピーター・クラッツオゥ)氏を招聘して、南アフリカのクラッツオゥ作品のマリンバ室内楽作品が、小森邦彦氏によって演奏される。
Text by OPENERS
南アフリカの先進的なクラシック音楽による芸術の高みに触れる
ローズウッドの「木の響き」で穏やかに心を癒しつつ、原始的な打撃音で奮い立たせる魅力を併せもつマリンバは、現代クラシック音楽ではあたらしい可能性として大きな注目を集めている。
9月29日に、国際的に活躍するマリンビスト小森邦彦氏が、南アフリカ共和国出身の作曲家ピーター・クラッツオゥ作品によるマリンバ室内楽演奏会を開催する。都市型消費社会では“癒し系の音”として認知が高まったマリンバサウンドが、さまざまな器楽や声楽とのパフォーミングアーツとしてあらわれる!
マリンバがフロントに置かれたこの室内楽演奏会では、管楽器、弦楽器、鍵盤楽器、声楽のすべての種類を一晩で満たす画期的な構成。小森氏は、「これは、マリンバを“特殊な楽器”というイメージから、西洋クラシック音楽の鍵盤独奏楽器として“ごく普通”の対応性を魅力に鑑賞していただくもの」と語る。
プログラムは本公演のために書き下ろした五重奏曲の委嘱作品世界初演や日本初演作品で構成され、プログラム最後の、マリンバに混声合唱とパイプオルガンを伴った音楽は世界でも類を見ない。
この公演でフィーチャーするのは、南アフリカ共和国出身の作曲家ピーター・クラッツオゥ氏。昨年までケープタウン大学南アフリカ音楽学校のディレクターを務め、現在は同校作曲科主任教授であるクラッツオゥ氏がこの公演のために初来日する。これまでマリンバ音楽に多大な貢献をしてきた作曲家であり、独奏曲からさまざまな室内楽曲、協奏曲までマリンバを用いた彼のロマンティックな作品は世界中のマリンバ演奏家に愛されている。演奏前にトークセッションを、コンサート翌日は大学で公開講座をおこない、欧米一辺倒の日本のクラシック愛好家にあらたな好奇心を呼び起こしてくれそうだ。
マリンバは木琴、アフリカは民族音楽。そんなコンサバなイメージは一晩で覆えされるかもしれない。2011の秋は、アフリカの伝統が潜んだ先進的な芸術の高みを楽しんでみてはどうだろう。
Marimbist 小森邦彦 2011~ピーター・クラッツオゥ室内楽作品~
日時|2011年9月29日(木)
場所|上野学園 石橋メモリアルホール
東京都台東区東上野4-24-12
Tel. 03-3843-3043
後援|南アフリカ共和国大使館
助成|公益財団法人 ロームミュージックファンデーション
チケット|前売り全席指定3500円(当日4000円)
e+ http://eplus.jp
ミリオンコンサート協会 Tel. 03-3501-5638
問い合わせ|ミリオンコンサート協会 Tel. 03-3501-5638
小森邦彦HP
http://www.kunihikokomori.net