英国を代表する名優と音楽アーティストたちによる夢のコラボレーション

オスカーに2度輝いた名優ダスティン・ホフマンが満を持して監督デビューを飾った『カルテット！ 人生のオペラハウス』。老人ホームで暮らす音楽家たちがホームの存続をかけたコンサートに挑む姿を、クラシックの名曲の数かずと笑い、そして涙とともに描いている。

出演陣も大御所揃い。マギー・スミスやトム・コートネイ、ポーリーン・コリンズ、ビリー・コノリー、マイケル・ガンボンといった英国を代表する俳優陣が出演。75歳のダスティン・ホフマンの元へ、おなじくいずれも70代の名優が集結した。

さらに、音楽界からも出演がぞくぞく。マギー・スミス演じるプリマドンナのライバル役として、世界的に名高いソプラノ歌手ギネス・ジョーンズが参加。ほかにもメゾソプラノのヌアラ・ウィリスやバリトンのジョン・ローンズリーといった名高いオペラ歌手や、ジャズピアニストのジャック・ハニーボーン、トランペット奏者のロニー・ヒューズら、音楽史にその名をとどろかせるアーティストが出演。名優たちとのまたとない夢のコラボレーションを実現している。

史上最高齢のオペラコンサートは無事に開幕できるのか──

イギリスの美しい田園風景のなかにある、引退した音楽家たちが暮らす「ビーチャム・ハウス」。そこで英国オペラ史に名を残す4大“旧”スターが再会した。経営難に陥っていた「ビーチャム・ハウス」の面めんは、ホームの存続をかけた起死回生のコンサートに、この4大スターによる伝説のカルテット（四重唱）の復活を期待する。

ところが、過去の古傷をひきずる4人の人間関係は壊れたまま。しかも、その中心となるプリマドンナ、ジーンはかつての栄光に縛られ、歌うことを封印していたのだ。果たして史上最高齢のオペラコンサートは無事に幕を開けることができるのか──。

全編に流れる美しい音楽にも注目したい本作。老いの喜悲劇を人間味あふれるユーモアで包んだダスティン・ホフマンが贈る賛歌である。いくつになっても愛や音楽は、人生を彩ってくれることをあらためて教えてくれる。

『カルテット！ 人生のオペラハウス』
4月19日（金）よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
監督│ダスティン・ホフマン
出演│マギー・スミス、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズ
配給│ギャガ
2012年/イギリス/99分
quartet.gaga.ne.jp

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