MOVIE│伝説のライブがいまスクリーンに蘇る!『復活 尾崎豊 YOKOHAMA ARENA 1991.5.20』
MOVIE│伝説のライブがいまスクリーンに蘇る!
『復活 尾崎豊 YOKOHAMA ARENA 1991.5.20』
亡くなって20年がたったいまなお、多くのひとを魅了する尾崎豊。彼の最後のツアーでいまや伝説となった『BIRTH TOUR』の、初日のライブ映像を映画化した『復活 尾崎豊 YOKOHAMA ARENA 1991.5.20』が、12月1日(土)からTOHOシネマズ日劇ほかで2週間限定で全国ロードショーされる。
Text by YANAKA Tomomi
18台ものカメラにおさめられた膨大な映像をつかい、フルデジタルで上映
尾崎豊は1983年にシングル『15の夜』とアルバム『17歳の地図』で高校在学中にデビュー。4枚目のシングル『卒業』が大ヒットし、一躍脚光を浴びる。夢や愛をストレートに歌い、社会や学校のなかで感じる葛藤や心の叫びなどを表現した音楽が共感を呼び、“10代の代弁者”として若者から絶大な支持を得た。
その後も意欲作を次つぎに発表。1990年には初の2枚組アルバム『誕生』をリリースし、1992年には6枚目のオリジナルアルバム『放熱への証』を完成させたが、発売日を迎える前に急逝。享年26歳という若さだった。
そんな尾崎豊の最後のツアーとなった1991年の『BIRTH TOUR』。前回の公演から2年半以上のブランクのあとはじめてファンの前にその姿をあらわした伝説のライブが今回、尾崎のプロデューサーも務めた須藤晃の手により映画化された。
映画では、横浜アリーナでおこなわれた『BIRTH TOUR』の初日を収録。久しぶりに観客の前に出た彼自身の緊張感や観客の興奮、熱気が伝わるようにとすべて初日のライブ映像のみで構成されている。18台ものカメラにおさめられた膨大な映像は、最新の変換技術によってフルデジタルでの上映が可能になったという。
「久しぶりだね」という尾崎の言葉からスタートした復活のライブ。1曲目の『FIRE』から全力疾走する尾崎を見て、興奮の坩堝となる会場。叫び、走り、ささやき、ほえて、笑い、そして語った尾崎の姿。『僕が僕であるために』『卒業』からアンコールの『I LOVE YOU』『シェリー』にいたるまで全22曲のメニューから12曲がセレクトされ、1時間半の内容にまとめあげられた。
色あせることのない尾崎豊の歌声が響き、会場の空気が細部まで感じられる『復活 尾崎豊 YOKOHAMA ARENA 1991.5.20』。20年以上の時を経て蘇ったライブをぜひ大きなスクリーンで堪能したい。
『復活 尾崎豊 YOKOHAMA ARENA 1991.5.20』
12月1日(土)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー(2週間限定公開)
総合プロデュース│須藤晃
2012年/日本/96分