KDDIが仕掛ける、リアルとバーチャルが融合した未来とは?|KDDI
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2023年3月30日

KDDIが仕掛ける、リアルとバーチャルが融合した未来とは?|KDDI

LOUNGE|KDDI

KDDIが仕掛ける、リアルとバーチャルが融合した未来とは?

コロナ禍(2020年5月)に発表して大きな話題となった、都市連動型メタバース「バーチャル渋谷」。その2年後には、リアルとバーチャル空間が連動する「デジタルツイン渋谷」を提供したKDDI。5G通信とAR・MR技術を活用しながら都市体験の拡張に取り組んできた彼らは、「メタバースの世界は『もうひとつの世界』ではなく、『もう、ひとつの世界』である」と定義するに至った。それはどんな世界なのか? 2023年3月8日~12日におこなわれた「αU spring week 2023」では、そんなKDDIが考えるリアルとバーチャルが融合した世界、『もう、ひとつの世界』を体験できる素晴らしい機会となった。
KDDIは、新たなメタバース・Web3サービスプラットフォーム「αU(アルファユー)」を3月7日より始動した。そこには、メタバースのプラットフォーム「αU metaverse」をベースに、360度・自由視点で音楽ライブなどが楽しめる「αU live」(2023年夏よりサービス正式提供予定)、NFT(デジタルアート作品)などが購入できるマーケットプレイス「αU market」、購入したNFTや売買時に使用する暗号資産の管理ができる「αU wallet」、実店舗とバーチャル店舗を連携させた「αU place」(2023年夏よりサービス正式提供予定)といった充実のサービスが盛り込まれている。
さらに、MoMAの永久収蔵品になっているINFOBAR(デザイン:深澤直人)や、前衛芸術家の草間彌生氏とコラボした携帯電話など、数々の名作を生み出してきたau Design project発のNFTストア「αU dotadp」も新たにオープンするなど、日々サービスが拡充されている。
「αU」発表の場において、KDDIの髙橋社長は「デジタルツインをコンシューマービジネスに展開する際には、リアルとバーチャルを自由に行き交う世界になる」と語った。その意味を実感できるイベントが、3月8日~12日におこなわれた『αU spring week 2023』だ。「αU metaverse」で提供されている「バーチャル渋谷」と「リアルな渋谷」を融合したカルチャーイベントであり、メインターゲットはすでにリアルとバーチャルを自由に行き来しているZ世代だ。
今回、「リアルな渋谷」は宇田川町のイベントスペースHz-Shibuyaが会場となった。新時代のクリエイターたちが集まるアパートをコンセプトとした「αU apartment」と名付けられた空間では、次世代アーティストのマイルームを展示。ステージでは次世代アーティストのライブもおこなわれた。
また、バーチャル空間では人気アーティストがアバターとなり音楽ライブを開催するなど、さまざまなコンテンツが披露されるイベントとなった。ここではその一部を紹介していこう。

【次世代アーティストが集合したリアルイベント @Hz-Shibuya】

3月8日(水) とうあ「とうあの“何者”ガタリ」
唯一無二の個性で10代を中心に絶大な人気を誇るとうあ。そんなとうあの1st.フォトブック『何者』と連動した空間の中で、20歳のリアルな気持ちを語ったトークショーや、来場者を対象としたフォトコンテストを開催。さらに、リアル会場とメタバース会場の両方でフォトブックの世界観を体験できる「マイルーム」を展示。トーク中には「αU metaverse」空間に入り、作品を紹介しながらめぐるツアーなどもおこなわれた。
3月9日(木) 吉田凛音「RINNEEE Presents BOOOOO!!! × World」
歌とラップを織り交ぜた楽曲&ダンスや、自身のキュートな世界観で話題の女性アーティスト吉田凛音。当日はラップを披露しながら登場し、「RINNEEE(リンネ)でやっていくことになりました!」とアーティス名の変更を改めて報告。Mono Koyamaや、新曲「文句BOO」をプロデュースしたいつかも飛び入りゲスト出演し、会場は盛り上がった。
3月10日(金) ロイ「ロイPresents 春のロイ祭り」
「日本一うるさいモデル」としてテレビでも大活躍中のロイも登場。初のリアルライブとなり、新曲「わらびもち」もリリースしたばかりでもあり終始ハイテンション。来場者にリンゴ飴やドリンクをプレゼントしたり、フォトブースでのツーショット撮影など、ファンとの交流もしっかりとおこなった。
3月11日(土)Miyu「Miyu Presents Step into the Metaverse」
水曜日のカンパネラの楽曲「エジソン」のMVで、「足ダンス」を披露した世界的ダンサーのMiyuさんも登場。今回は座るだけであのMVのような撮影ができる「エジソンの部屋」も特別展示され、実物を見たMiyuさんも「再現度めちゃめちゃ高くてびっくりしました!」と大満足。また、「足ダンス」のワークショップもおこなわれ、来場者参加型イベントとして盛り上がった。
3月12日(日) bala「bala Presents balallel-party」
ラストを飾ったのは、1stシングル「barla」をリリースしたばかりのガールズ・アーティスト&クリエーターによるコレクティブ集団bala。今回はリアル会場でのマイルーム展示&ライブのみならず、バーチャルでもライブを披露。個性を活かしたヴィジュアル&ステージングは、まさに次世代アーティスト。今後も多方面で活躍することを確信できる時間となった。

【リアルとバーチャルがつながる体験。MY ROOM @Hz-Shibuya】

Hz-Shibuyaで展示された、BE:FIRST、花譜、水曜日のカンパネラ、とうあ、balaと、5アーティストのスペシャル展示「MY ROOM」が設置された。

【アバター&バーチャルならではの演出に興奮! αU metaverse バーチャルイベント】

3月10日(金) 獅子神レオナ virtual reality mini live & ミーグリ
人気VTuberの獅子神レオナによる音楽ライブ。すべてオリジナル楽曲で構成されたステージでは、レーザーなどの照明も曲に合わせて完全に同期。参加したファンもサイリウム片手にステージを盛り上げた。ライブ後は、獅子神レオナと同じ空間に入っておしゃべりができ、記念撮影も楽しめるミーグリもおこなわれた。
3月11日(土) bala「balallel-meta-Party」
リアル会場でのライブ前日、balaはバーチャル空間でもライブを披露。クルーメンバーであるKANOがデザインした可愛らしいキャラクター「BI」がアバターとなり、メンバーの動きにリンクしながらパフォーマンスを披露した。ファンもデビュー曲「barla」に合わせて一緒にダンスしたり、サイリウムを振ったりとみんなで楽しんだ。
3月12日(日) 水曜日のカンパネラ virtual reality mini live & ミーグリ
アバターになった詩羽が、「ティンカーベル」「エジソン」「バッキンガム」など人気楽曲を披露。楽曲に合わせて歌詞が空間に浮かび上がったり、絵本風のセットがステージに浮かび上がったりと、バーチャル空間ならではの演出にファンも大満足。ミーグリでは、「エジソンが良かった!」などファンからの声が次々と上がり、詩羽もアバターでの交流を楽しんでいた。

【Exhibition @HZ-Shibuya】

αU atelier
Z世代が注目するイラストレーター、雪下まゆ・ヨシフクホノカ・バウエルジゼル愛華の3人による描き下ろし作品をリアルの場で展示。αUのコンセプトである「もう、ひとつの世界。」をテーマに、リアルとバーチャルがひとつになった日常を、個性豊かなイラストで表現。すべての作品はNFTとして購入できるほか、ここだけの限定グッズも販売した。

【Exhibition @TRUNK】

雪下まゆ αU presents MAYU YUKISHITA EXHIBITION 「もう、ひとつの世界。」展
Z世代を牽引するアーティストの雪下まゆが、αUのコンセプトビジュアルとして描き下ろした3作品をTRUNKというリアルば場所で展示した。ここでは、αUのコンセプトである「もう、ひとつの世界。」が、リアルとバーチャルがひとつになった日常を生きる若者の姿を通して表現されていた。

【αU Placeの世界を体験!】

イベント期間中、渋谷パルコ5Fのアパレル店舗「Lui‘s/EX/store(ルイスイーエックスストア)」をバーチャル空間に再現。「αU metaverse」からアバターになって来店すると、店舗スタッフに接客をしてもらえるなど、2023年夏より本格始動する「αU place」の世界を体験できる機会となった。

メタバース時代の新サービスが続々登場中!

「αU Wallet(アルファユーウォレット)」
「αU」が展開するアプリ、「αU Wallet」はただのウォレットアプリではない。ブロックチェーンやNFTなど、昨今耳にすることが多くなった「Web3(ウェブスリー)」と呼ばれる世界へ簡単かつ安全に参加できる国内発の暗号資産ウォレットだ。
大手通信キャリアに先んじてKDDIがローンチしたこのウォレットは、なんと法定通貨である日本円でNFTを購入できてしまう。そして、購入したNFTは自動的にpolygon(ポリゴン)ブロックチェーンに対応し管理され、MATIC(マティック※polygonブロックチェーンで流通する暗号資産の呼称)の送金・入金も可能となる。さらに今年上半期中にはイーサリアムなど、複数のブロックチェーンへ対応予定とのこと。
ここ数年間、多くの国内事業者が「Web3」に参入してきた。一方、新興業界ゆえのボラティリティの高さから多くの事業者はプライベートチェーンと呼ばれる、クローズドな(≒自社内で管理可能な)チェーンでの参画や一部の技術提供にとどまっていた。今回、KDDIがPolygonをはじめ、オープンチェーンとの接続を前提にローンチすることは、まさに主たる事業である通信インフラ事業者として、人々を隔たりなくつなぎ歩み続けてきた企業としての責任と、新時代を牽引するWeb3への理解を感じる。
なお、同社のウォレットには、バックアップ機能やフィルタリング機能なども用意され、暗号資産をハッキングされたりするのではないかというユーザーの不安も解消しており、テック感度の高い人々だけでなく、初心者にとっても利用しやすいUXを実現している。
https://web.wallet.alpha-u.io/static/guide/beginner.html 
さらに、「αU Market(アルファユーマーケット)」では、リアルで使える特典を備えたNFTを購入できるマーケットプレイスを提供。先に述べた「αU Wallet」に接続することで、簡単に欲しいNFTを購入することができる。「αU Market」では”クリエイターファースト”を掲げ、クリエイターやアーティスト、そして彼らのファンに還元することを目的に、NFT商品を多数取り揃えている。
3月7日のサービスローンチ時には、国内最大級のファッションとデザインの祭典「東京クリエイティブサロン2023」とコラボレーションを行い、Designer's NFT(2023年3月末までの期間限定)を販売。対象のNFT購入者には、NFTが証明となるファッションショーへの招待権や、デザイナーのNFT作品がプリントされたTシャツが手に入る特典を用意した。
デザイナーには、「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」「ヘヴン タヌディレージャ アントワープ(HEAVEN TANUDIREDJA ANTWERP)」「ケイスケ ヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」「ミューラル(MURRAL)」「スリー トレジャーズ(THREETREASURES)」「ヨウヘイオオノ(YOHEI OHNO)」など、昨今国内外で注目を集める新進気鋭のデザイナーが名を連ね、デザイナーの坂部三樹郎氏が運営するファッションの学校「me」からも、「ヤスカワ(yasukawa)」「ウォーター ブルー(Water Blue)」「ショー ムラタ(SHO MURATA)」「カデット(KADDET)」「イズモ(IZUMO)」といった若き才能あふれる5ブランドが参加してNFT作品を提供するなど、「αU Market」の掲げる”クリエイターファースト”とファンへの還元というサービス理念に対する姿勢を示した。
他にも、渋谷エリアの飲食店と国内有数のNFTプロジェクト「soudan NFT」がコラボしたNFTを販売。このNFTを対象店舗に持っていくと、NFTの購入額分の割引を受けることができてしまう。NFTという言葉が先行して世の中に浸透する中、”飲食店の割引”という慣れ親しんだ特典は、初心者にとって安心かつ魅力的なのではないだろうか。ぜひ初めて手にするNFTとしてお勧めしたい。
https://market.alpha-u.io/
                      
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