東京二期会オペラ、リヒャルト・シュトラウス作曲『サロメ』上演決定|FEATURES
FEATURES|ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演
世界的演出家ヴィリー・デッカーによる
圧倒的な舞台でオペラ『サロメ』を楽しむ
東京二期会が、ハンブルク州立歌劇場との共同制作となる『サロメ』を、2019年6月5日(水)、6日(木)、8日(土)、9日(日)に東京文化会館で上演する。
Text by OZAKI Sayaka
東京二期会が贈るオペラ『サロメ』
オスカー・ワイルドの戯曲をオペラ化した、R.シュトラウスによる『サロメ』。
物語は、王宮の宴席から始まる。義父ヘロデ王の卑猥なまなざしに嫌気がさし、宴席を抜け出すサロメ。すると、井戸の底からヘロデによって幽閉された預言者ヨカナーンの声が聞こえてくる。その声に魅了されたサロメは、衛兵隊長に井戸の蓋を開けるよう命じる。井戸から出てきたヨカナーンは、サロメの誘惑をものともせず、ヘロデと王妃ヘロディアスの近親婚の罪を糾弾し続ける。
サロメを追ってきたヘロデは、執拗にサロメに踊りを所望し“望むものは何でも与える”と誓うヘロデの言葉に、サロメは身にまとった7枚のベールを1枚ずつ脱ぎ捨てながら妖艶に踊るのだった。舞の後、ヘロデはサロメに何を所望するかと訊ね、サロメは「銀の皿に盛ったヨカナーンの首」と答える。
サロメは、預言者ヨカナーンに拒まれた結果、彼の首を求めるという、
純潔ゆえの倒錯した欲望をもつ悪魔的な少女として描かれ、シュトラウスによる極彩色の音楽に彩られた、かつてない狂気をはらんだドラマが展開される。
この『サロメ』は、ドイツを代表する歌劇場のひとつ、ハンブルク州立歌劇場との共同制作。演出は、ザルツブルク音楽祭やメトロポリタン・オペラといった世界的なオペラ・シーンで活躍し、多大な尊敬とともに熱狂的な支持を集めるヴィリー・デッカー氏。指揮には、世界中の一流歌劇場に登場し、フランクフルト歌劇場の音楽総監として君臨するセバスティアン・ヴァイグレ氏。歌手には、メトロポリタン歌劇場デビュー以来欧州で活躍する世界的ソプラノ森谷真理と、圧倒的なスケールと美声の田崎尚美のダブル主演が実現。聴き応えのある二期会歌手陣の饗演をぜひ堪能してほしい。
東京二期会オペラ劇場
ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演『サロメ』
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