Rock My World !|いま、旬な英国へ|レストラン-バーべコア
Rock My World ! いま、旬な英国へ
Barbecoa|バーベコア
コンセプトはBBQ! ジェイミー・オリバーの最新レストラン
聖ポール大聖堂を望むロケーションに昨年誕生したヒップなショッピングコンプレックス『One New Change』。そこでいま話題なのが英国料理界の寵児ジェイミー・オリバーの新レストラン『バーベコア』。名前でピンと来るように、ここのコンセプトはバーベキュー。はじまりはジェイミーが、ニューヨークの大人気レストラン「デイジー・メイズ・バーベキュー」のオーナーシェフとして知られるアダム・ペリー・ラングと出会ったこと。瞬時に意気投合した2人はその2年後、バカンス中のスキー場でイタリアンワインを片手に語りあい、紙ナプキンにレストランのレイアウトを描きだし、そして誕生したのがバーベコア。
文=寺田直子写真=Rob McDougall写真(トップ)=David Loftus協力=VisitBritain
迫力満点の生肉がお出迎え
バーベコアを訪れたゲストが度肝を抜くのは、1階にある肉のかたまりがつるされた肉屋。数多くのレストランを経営するジェイミーは自分が望む最上級の肉をつねに仕入れるためには自分が肉屋を開業するのがベストと判断。精肉だけでなく生ハム、ソーセージなどもそろえ、一般客の利用も可能。血もしたたるようなフレッシュなものからエイジングして熟成させたものまで。好みの部位をスタッフが豪快に切り分けてくれる。
レストランへのアプローチは2階から。昼間は純白の聖ポール大聖堂を望む開放感に溢れ、グッと照明が落とされた夜はグラマラスに。デザインを手がけたのは英国デザイン界の重鎮トム・ディクソン率いるDesign Research Studio。ガラス張りのオープンキッチンを囲むように配された木製のテーブル、レンガ造りの壁、チャコールの意匠と、バーベコアがサーブするバーベキューをイメージした重厚でスモーキーなマテリアルを使用。キッチン内部のシズル感、ゲストやスタッフの躍動感が呼応した店内はつねにライブ感に満ちている。
バーベコアでは、「ウッドファイヤーオーブン」「炉端グリル」「アルゼンティン・グリル」「タンドーリ・オーブン」「スモーク」の5つのクッキングメソッドを取り入れている。肉、あるいは魚は階下の肉屋や英国内の厳選した良質なファームから直送。ポークベリー、ステーキ、ショートリブなどシンプルなメニューを好みの焼き方でオーダーするのが基本。香ばしく焼ける匂いをさせた塊に一気にかぶりつく。ジューシーな肉汁が口いっぱいに溢れ、肉を味わう恍惚感に酔いしれる。岩塩、チリソース、ライム、ガーリックなどで風味のバリエーションをつけてさらに堪能。シンプルだけれど味わい深い、バーベキューならではの満足感に打ち震える。