FAUCHON|「フォション」ニコラ・ジャンベール インタビュー
LOUNGE / EAT
2015年3月16日

FAUCHON|「フォション」ニコラ・ジャンベール インタビュー

FAUCHON|フォション
NEW BOULANGERIE COLLECTION

ニコラ・ジャンベール インタビュー

生地からつくられた70種類以上のパンが毎日焼きたての状態で店頭にならぶ「FAUCHON(フォション)」。季節に応じた豊富なラインナップは、全国の髙島屋および指定販売店にて焼きあげられる。「フォションならではの味わい、風味、コンビネーションをつねに研究しています」と語るフォションのアジア パシフィック ディベロップメントシェフのニコラ・ジャンベールさんに話を聞いた。

文=オウプナーズ写真=原恵美子

“Beau, Bon, et Bien(ボゥ ボン ビアン)”「美しく、おいしく、よいもの」を

ニコラ・ジャンベールさんは、フォションの商品開発担当シェフ兼日本のフォションの代表者で、日本滞在15年という日本通。インタビューは秋の新作パンコレクション発表会場でおこなわれた。

──フォションが大切にしているものを教えてください。

フォションはフランスの伝統あるブランドとして、今回のパンはもちろん、紅茶やエクレア、お菓子などさまざまなカテゴリーの商品をつくっていますが、つねにトレンドセッターでありたいと思っています。フォションの哲学をあらわす“Beau, Bon, et Bien(ボゥ ボン ビアン)”「美しく、おいしく、よいもの」は、創設者であるオーギュスト・フォションから連綿と受け継がれているもの。今回の発表会でも、日本の方にフォションのパンが伝統のノウハウでつくられていることを再認識してほしかった。

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──日本ならではの工夫もありますね。

日本で食事をすると、テーブルにはさまざまな国のメニューがあって、じつに多様性があります。私たちはそういう食事を楽しむ日本の方のためにバラエティあるパンをつくらなければならないし、日本は家族が少ないので小ぶりなものを考えます。それから食材の旬、季節感にも考慮していますね。

──パリのひとたちととくにちがうのは?

日本人はチーズが入ったパンが好きですね。フランスよりもとくに人気があります。フォションは商品をとおしてフランスのアイデンティティを伝えていきたいと思っています。いうなれば“フランスのひとかけらを食べる”ような楽しみを感じてほしいですね。

“ブランド”とは、お客さまを尊重しながら、いいものを提供するもの

──今回の秋の新作パンは、天然酵母が多いですね。

ナチュラル志向、健康志向なのは時代のトレンドです。フォションでは、原料のセレクションにこだわりながら昔の製法でつくる本物のパンの酸味のある味わいを楽しんでほしいし、これこそ“明日のパン”であると思います。

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──フォションの製法でこだわっているのは?

それは“原料と手づくり”ですね。工場で大量生産されるものではなく、フォションは毎日手づくりで焼きあげたものを店頭にならべています。

──それはフォションの売場で焼いているということですね。

そうです。たとえば髙島屋東京店や新宿店ではパン売場の裏で焼いていて、玉川店は売場から離れた厨房で焼いています。売場で見ていただくとわかりますが、フォションは小麦粉、バター、卵からしっかり手づくりです。

──日本での仕事は楽しいですか?

日本は流行に敏感なので、シェフの立場でいうと、チャレンジ精神を刺激されますね。

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フォションの製品は全国の髙島屋および指定販売店にて販売
髙島屋各店(東京店・新宿店・玉川店・立川店・港南台店・大宮店・柏店・高崎店・大阪店・堺店・泉北店・京都店・洛西店・岐阜店・岡山店)、タカシマヤフードメゾンおおたかの森店、JR名古屋タカシマヤ、藤崎(仙台)、八木橋百貨店(熊谷)、京王百貨店新宿店、遠鉄百貨店(浜松)、丸栄百貨店(名古屋)

フォション
Tel. 03-3512-2372

           
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