サロン・デュ・ショコラ|ブランド紹介(1)
LOUNGE / EAT
2015年3月6日

サロン・デュ・ショコラ|ブランド紹介(1)

サロン・デュ・ショコラ|ブランド紹介(1)

伊勢丹「サロン・デュ・ショコラ」の会場には、ショコラティエやパティシエなど15カ国から62ブランド、40人が来場する。とくに注目したいのは、18人しかいないM.O.F.(フランス最高職人)に選ばれたショコラティエから、伊勢丹「サロン・デュ・ショコラ」に参加する5人とその作品だ。

Fabrice Gillotte ファブリス・ジロット

Fabrice Gillotte ファブリス・ジロット フランス・ディジョン

ファブリス・ジロット氏

「クリエイションの秘密は、ユーモアとシュール」

フランス国内でわずか18名しかいないM.O.F.ショコラティエのひとり(史上最年少の26歳という若さで取得)。その深い知識と技術の高さは、プロのあいだでもリスペクトされるショコラ界の重鎮。みずから絵画をコレクションするほど芸術に造詣が深く、そこから得られるインスピレーションがショコラにも反映されている。ユーモアと少し狂気を感じるものが好きというジロット氏。天才といわれる技とセンスがショコラの一粒ひとつぶに凝縮されている。

Franck Kestner フランク・ケストナー フランス・ロレーヌ

フランク・ケストナー氏

「伝統に、感性を塗り重ねて生まれる名作」

若き天才フランク・ケストナー氏は初来場。伝統的な職人の技に魅力を感じるというケストナー氏。「アートというキーワードから考えると私の場合は香りとのミックス。たとえば、画家が絵の具を塗り重ねていく作業と同じような過程をたどる。洋なしのキャラメルやライムなど、直感的に素材が浮かぶこともあるけれど、素材を塗り重ねていくことから生まれてくる。私は作る前のスケッチはせず、素材を探して選んでひと塗りする。そこから一歩ひいて見渡し、直感にしたがってあたためていきます」。それは、まさにアトリエにこもるアーティストの姿そのものでした。

Franck Kestner フランク・ケストナー

Philippe Bel フィリップ・ベル

Philippe Bel フィリップ・ベル フランス・モンブリゾン

フィリップ・ベル氏

「高い精神性が生むアーティスティックな美味」

16歳でショコラティエの見習いになり、やがて大手チョコレートメーカのコンサルタントに就任。現在はモンブリゾンという小さな町に店をかまえる。「時間の流れがゆるやかで、景色も美しく、いい人たちばかり。ショコラを作るには、静かな環境で落ちついた心境が必要なんです。そういう心境を私はよく“禅”の心境といっています。精神性の高い仕事のありかたが必要なんです」と語る。
スペイン産オレンジを自家製のリキュールに漬けた「オランジェット」は絶品。

Hirsinger イルサンジェー フランス・アルポワ

エトワール・イルサンジェー氏

「おなじみのショコラティエM.O.F.から新作をお届け」

春はイチゴ、夏はライム、秋は黒イチゴ、冬はマンダリンオレンジ。これはフランスの四季をイメージしたというイルサンジュー氏の新作。スイス、イタリアと国境を接するジュラ地方の歴史あるメゾンの4代目として、またフランスでも18人しかいないというショコラティエM.O.F.(フランス国家最高職人)として、「よいものを作るためには時間を惜しまない」という氏のモットーが伝わる。

Hirsinger イルサンジェー

Christian Camprini クリスチャン・カンプリニ

Christian Camprini クリスチャン・カンプリニ フランス・ヴァール県オピオ

クリスチャン・カンプリニ氏

「南の町の巨匠から、はじめての逸品を」

フランスの南東、ヴァール県のオビオとい小さい町にラボを構えるショコラティエM.O.F.のショコラが初登場。ヨーロッパ屈指のリゾート地であるモナコが近いことから、この店のショコラは当地の一流メゾンが特別な顧客に贈るギフトとして用いることもたびたびとか。パティシエとして、また、ショコラトリーのコンサルタントとして世界的に活躍する。

サロン・デュ・ショコラ
伊勢丹新宿店本館6階=催物場
2009年1月21日~1月26日
10:00~20:00 最終日18:00終了
www.isetan.co.jp/sdc

           
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