BOOK｜雑誌『Purple』のエレン・フライスが約4年ぶりに書籍刊行
BOOK｜『Les Chroniques Purple』1年間の活動録を集約
「VACANT」5周年記念企画！
雑誌『Purple』のエレン・フライスが約4年ぶりに書籍刊行
2009年5月、東京・原宿にオープンしたフリースペース「VACANT」。ライブからアート展、ファッションの展覧会まで、いまや東京のカルチャーを語る上で欠かせない存在となったスペースが、今年5周年を迎えた。その記念企画として、雑誌『Purple』の創設者エレン・フライスが手がけたウェブプロジェクト『Les Chroniques Purple』を書籍化。5月3日（土）から16日（金）まで、展覧会も開催する。
Text by KUROMIYA Yuzu
エレン・フライスを映し出す一つの“クロニクル”が完結
1992年、インディペンデント雑誌の先駆けである『Purple Prose』を刊行して以降、アートとファッションを中心にインディペンデント雑誌を作りつづけてきた編集者、エレン・フライス。ウォルフガング・ティルマンスやアンダース・エドストローム、マーク・ボスウィックら、アートの精神を背景にもつ自由なファッション写真を掲載した斬新な誌面は、当時のパリのファッション界を活気づかせ、インディペンデント出版のムーブメントを生み出した。
2010年に『Les Cahiers Purple』を刊行して以降、育児を中心とした日々を送っていた彼女が、2013年元旦を機に、ウェブプロジェクト『Les Chroniques Purple』をスタート。このサイトは、世界各国40人以上のアーティストや写真家の作品にくわえ、自ら書いたエッセイなどパーソナルな記事で構成。日本からは、写真家のホンマタカシ、美術家のKYOTARO、デザイナーで『Purple』の元ADでもある大類信、COSMIC WONDERらが参加し、プロジェクト終了の2013年12月31日までに、400以上もの記事がアーカイブされた。
今回VACANTとのコラボレーションにより、『Les Chroniques Purple』のなかから厳選した記事を、日本語と英語のバイリンガルで書籍化。エレン・フライスがこれまでに築いてきた世界観やクリエイターとのつながりを集約した、彼女自身を映し出す一つの伝記（クロニクル）ともいえる作品だ。
その発売を記念して、掲載作品を中心とした展覧会を5月3日（土）から16日（金）まで、VACANTで開催。初日の3日（土）には、エレン・フライスと林央子によるスペシャルトークイベントも実施。6月6日（金）からは「Center for COSMIC WONDER, Osaka」で巡回展もおこなわれる。
『Les Chroniques Purple』
発行部数｜5000部
サイズ｜A4変形、210x279mm
ページ｜264ページ（本体英文/日本語対訳別冊付属）
価格｜2900円（税抜）
発行元｜VACANT
発売日｜5月3日（土）
『Les Chroniques Purple』展覧会
日程｜5月3日（土）～16日（金）
時間｜12：00～20：00
会場｜VACANT
東京都渋谷区神宮前3-20-13
入場料｜300円
スペシャルトークイベント「Elein Fleiss's Eyes」 エレン・フライス×林央子
日程｜5月3日（土）
時間｜15:00～
参加費｜1000（1ドリンク付）
先着100名限定、予約はウェブサイト（http://www.vacant.vc/d/79）から
『Les Chroniques Purple』巡回展
日程｜6月6日（金）～22日（日）
時間｜12：00～20：00
会場｜Center for COSMIC WONDER, Osaka
大阪府大阪市西区新町 1-13-17
入場料｜無料