BOOK|伝説の「コカインと酒にまみれた北米ツアー」をドキュメント 『1972年のローリング・ストーンズ』
LOUNGE / BOOK
2014年12月9日

BOOK|伝説の「コカインと酒にまみれた北米ツアー」をドキュメント 『1972年のローリング・ストーンズ』

BOOK|伝説の「コカインと酒にまみれた北米ツアー」をドキュメント

『1972年のローリング・ストーンズ』

ローリング・ストーンズの絶頂期と言われる1972年におこなわれた「コカインと酒にまみれた北米ツアー」を、フォトグラファーのジム・マーシャルが完全密着で撮影した写真集、『1972年のローリング・ストーンズ』が、スペースシャワーブックスから刊行された。

Text by IWANAGA Morito(OPENERS)

「あの時代」のストーンズを超至近距離で撮影
1972年、ローリング・ストーンズが世に残したふたつの伝説があった。ひとつは、名盤『メイン・ストリートのならず者』のリリース、そしてもうひとつが、完成したばかりの新曲を披露した北米ツアーを撮影したドキュメンタリー映画『LADIES AND GENTLEMEN』だ。

しかし、1972年の伝説はもうひとつあり、写真として記録されていたのだ。それがこの“キング・オブ・ロックンロール・フォトグラファー”の異名をもつジム・マーシャルによる写真集、『1972年のローリング・ストーンズ』である。

ジム・マーシャルのこの言葉が、すべてを物語っている。

「被写体に近づけるかどうか、それがすべてだ」

ある日ジムがやって来て、ストーンズのひとりになった。

あいつは俺たちのズボンを下ろしやがった。

                 ――キース・リチャーズ(序文より)

デビュー50周年にあたり、キースのこの序文でお墨付きとなり、1972年の伝説に終止符を打った。ライブやレコーディングだけでなく、プライベート・ジェットでのストーンズのリラックスしきったようすまでも捉えたこの写真集は、あまりにも衝撃的だ。

“キング・オブ・ロックンロール”の幻の瞬間を、“キング・オブ・ロックンロール・フォトグラファー”が撮影した写真集。これを手に入れずして、ローリング・ストーンズを語ることなかれ!

『1972年のローリング・ストーンズ』

著・写真|ジム・マーシャル

序文|キース・リチャーズ

翻訳|今井栄一

発行|スペースシャワーブックス

サイズ|B5変型

ページ数|168ページ

価格|2730円

初版に限りポストカード付き

           
Photo Gallery