BOOK│中川淳氏『老舗を再生させた十三代がどうしても伝えたい 小さな会社の生きる道。』
BOOK│中川政七商店代表が哲学を惜しみなく公開
“中小企業経営の教科書”
『老舗を再生させた十三代がどうしても伝えたい 小さな会社の生きる道。』
手織りの麻を展開する奈良の老舗企業、中川政七商店の13代目であり、ものづくり企業を再生させる経営コンサルタントとしても知られる中川淳氏。彼の経営哲学を具体的な手法とともに綴った『老舗を再生させた十三代目がどうしても伝えておきたい 小さな会社の生きる道。』が、阪急コミュニケーションズより出版された。
Text by YANAKA Tomomi
中川氏とアートディレクションを務める水野学氏によるトークショーも開催
創業からおよそ300年経たいまもなお「東京ミッドタウン」や「新丸の内ビルディング」など、世界的に有名な商業施設に直営店を構える“進化する老舗”として注目を浴びつづける中川政七商店。
13代目社長の中川淳氏は、富士通に就職したのち、2002年から家業に就く。新ブランド「粋更kisara」を立ち上げ、“おしゃれな伝統工芸”を確立するとともに、直営店舗の出店加速や立ち上げを実施するなど、中川政七商店を再生させてきた。現在は、つぎの100年を見据え、「日本の伝統工芸を元気にする!」を会社のビジョンに掲げ、日本全国のものづくり企業の経営コンサルティングにもかかわっている。
中川氏の3冊目の著書となる本書では、決算書の読み方からビジョンの立て方、商品施策まで「中小企業の基本的な考え方44」を伝えるとともに、コンサルティングでかかわった全国のものづくり企業5社の“再生物語”を掲載した。
また、出版を記念し、中川淳氏と中川政七商店のアートディレクションを担当するgood design companyの水野学氏によるトークショーも10月13日(土)に青山ブックセンターで開催。
安価な外国製品の流入や市場の縮小に苦悩するものづくり企業は今後、どのように生きていけばいいのか。本書は、自らの経験から生まれた哲学を惜しみなく公開した“中小企業経営の教科書”ともいえる1冊だ。
『老舗を再生させた十三代目がどうしても伝えたい 小さな会社の生きる道。』
著者│中川淳
価格│1575円
出版記念トークショー
日程│10月13日(土)
時間│14:00~15:30(終了後サイン会あり)
会場│青山ブックセンター本店内 大教室
東京都渋谷区神宮前5-53-67
定員│100名
http://www.aoyamabc.co.jp/event/nakagawa-mizuno-talks/