東京・南青山で小畑多丘 個展「Opposite Effects」開催|ART

untitled, 2020, mixed media on canvas ©Taku Obata, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

LOUNGE / ART
2020年6月19日

東京・南青山で小畑多丘 個展「Opposite Effects」開催|ART

ART|アキオ ナガサワ ギャラリー 青山

身体性、空間、重力を表現する小畑 多丘の個展

東京・南青山のAkio Nagasawa Gallery Aoyama(アキオ ナガサワ ギャラリー 青山)にて、B-BOY/彫刻家として知られる小畑 多丘(おばた たく)氏の個展「Opposite Effects」が、2020年7月11日(土)まで開催される。

Text by OZAKI Sayaka|Edit by TSUCHIDA Takashi

彫刻の手法を反映し、より自由に描かれたドローイング

小畑 多丘(おばた たく)は、1980年埼玉県生まれ。自らもB-BOY(ブレイクダンサー)であり、その身体表現技術や躍動を彫刻作品で表現し続け、台座のない木彫による人体と衣服の関係性や、B-BOYの彫刻を端緒に生まれる空間を追求することで、緊張感と迫力に溢れた作品を展開するアーティストだ。
同氏の個展「Opposite Effects」が、南青山のAkio Nagasawa Gallery Aoyama(アキオ ナガサワ ギャラリー 青山)で2020年7月11日(日)まで開催中。会期中は三期に分けて展示替えが行なわれ、ドローイング作品を中心にキャンバスペインティングや木彫作品、新作シルクスクリーン版画、手彩色作品などが展示される。
untitled, 2020, mixed media on paper
©Taku Obata, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery
小畑 多丘氏は個展について、「私はB-BOY彫刻家です。身体の動き、空間、重力をB-BOYの木彫を軸に作品制作をしています。木彫を作るとき始めにたくさんスケッチをします。何を作るか自問自答しながらひたすら自由にイメージをスケッチします。形のイメージが決まったら、今度はその形の色々な角度から見たイメージを何度もスケッチし形を固めていきます。木彫になったときそれが自立することを想定し、空間の中での身体のすべての位置関係もこの段階で決めます、設計図としてのドローイングです。この設計図を元に、時間をかけて木から作品を彫り出します。
今回の個展はドローイングをメインにした展示です。私のドローイングは、前者のように彫刻を作るために描く、彫刻のためのドローイングと、そこから派生した、より自由に描く平面のためのドローイングがあります。今回は平面のためのドローイングがメインになります。
このドローイングは色々な意味で彫刻の反対になっています。一番の違いは、3次元の彫刻に対して2次元の平面、根本的な次元の違いです。二番目の違いは、最初に決めたひとつのイメージに向かい時間をかけて正確に彫り進める作り込み重視の木彫に対し、ドローイングは最初にイメージを決めず勢いとノリ重視で時間をかけず描き進め最後にイメージが決まることです。画材に決まりはなく、画面上に置いた塗料の形や位置に反応し、描きながら発想していきます」とステートメントを発表した。
小畑 多丘 Taku Obata[B-BOY/彫刻家]
1980年 埼玉県生まれ

1999年 UNITYSELECTIONS(HIPHOP TEAM)結成

2006年  東京藝術大学美術学部彫刻学科卒業

2007年  HIPHOP戦隊 BBOYGER 結成

2008年  東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了
2008年 「トーキョーワンダーウォール公募2008」大賞受賞
小畑 多丘 個展「Opposite Effects」
会場|AKIO NAGASAWA Gallery
住所|東京都港区南青山5-12-3 Noirビル2F
会期|2020年6月4日(木)〜7月11日(土)、第一期:6月4日(木)~6月13日(土)、第二期:6月18日(木)~6月27日(土)、第三期:7月2日(木)~7月11日(土)
開催時間|11:00~13:00、14:00~19:00
開催日|木・金・土曜(日~水曜・祝日休廊)
問い合わせ先

AKIO NAGASAWA Gallery
Tel. 03-6427-9611
http://www.akionagasawa.com

                      
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