ART|久保田育男『Picture Furniture』展
ART|家具のように時と場所に溶け込んでゆく写真
久保田育男『Picture Furniture』展
フォトグラファーの久保田育男(くぼた・いくお)さんによる写真展『Picture Furniture』。5月1日(木)から6月1日(日)までH&R六本木で開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
初日にはオープニングパーティーも開催
現在、メンズファッション誌や広告などで活躍する久保田さんは1969年、神奈川県生まれ。1992年に日本大学藝術学部写真学科を卒業し、アーバンパブリシティ(現アマナ)に入社。1999年からはオウルに所属し、多彩なフィールドで活躍している。
そんな久保田さんがエリック・サティの『Furniture Music』(家具の音楽)からヒントを得て、2009年からスタートした独自の写真プロジェクト『Picture Furniture』。時と場所を選ばず、見飽きない写真を撮りたいという想いから白いトーンにこだわり、“インパクト”を奥ゆかしく遠ざけた世界を表現した作品が六本木のホテル&レジデンスに登場する。初日となる5月1日(木)19:00からは、オープニングパーティも開催される。
また、『Picture Furniture』を具現化した全く新しい試みを、今回の展示に発表する予定。空気清浄機や加湿器を製作・販売する株式会社カドーの協力を得て、椅子作品の『Shape the (ch)air.』を製作した。
カドーのクリエイティブディレクターの鈴木建氏は、今回のコラボレーションについて下記のようにコメント。「久保田氏の写真は見ていて飽きません。 見る角度、日により感じ方が異なる、そんな面白さを感じます。私がいつも考えている、デザインの普遍性にとても近いのです。今回は写真を通してのデザイン表現として『Shape the (ch)air.』を提案し、新鮮さと普遍性を兼ね備えた、画像と形の面白いコラボレーションをご期待ください」