ART|『こども展 名画にみるこどもと画家の絆』を東京と大阪で開催
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2015年3月31日

ART|『こども展 名画にみるこどもと画家の絆』を東京と大阪で開催

ART│モネ、ルノワール、マティス、ピカソら錚々たる48人の画家が描いた“子どもたち”

『こども展 名画にみるこどもと画家の絆』を東京と大阪で開催

名だたる画家が自身の、そして身近な子どもたちをモデルに描いた作品が勢ぞろいする『こども展 名画にみるこどもと画家の絆』が 4月19日(土)、森アーツセンターギャラリーで開幕。6月29日(日)まで開催。また、7月19日(土)から10月13日(月・祝)までは大阪市美術館でも開催される。

Text by YANAKA Tomomi

親は何を残そうとし、子どもたちは何を感じたのか

モネ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソら錚々たる画家や、知られざる画家約48人が愛らしい子どもたちを描いた絵画のみが展示される『こども展 名画にみるこどもと画家の絆』展。フランス・オランジュリー美術館で大好評を博した展覧会が日本にも上陸する。

そこには貴重な名品が目白押し。なかでも、遺族のなかで大切に保管されていたモーリス・ドニの『トランペットを吹くアコ』は本邦初公開。また、アンリ・ルソーが生涯に描いたと確認されている4枚の子どもの絵のうちの1枚となる『人形を抱く子ども』や睡蓮で知られるモネが自身の息子を愛情あふれるタッチで描いた肖像画など、87点が出展される。

このほかにも、日本での開催にあわせて、フランスで活躍したレオナール・フジタ(藤田嗣治)の作品も特別に出展。そして、モデルを務めた“子ども”のインタビューも紹介され、当時感じたことや、親である画家たちの素顔をも垣間見ることができるのだ。

画家たちが、愛する子どもを前にどのような眼差しを送り、子どもたちはその時間をどのように感じたのか。子どもたちの目線を通じて作品に秘められたメッセージやエピソードを読み解くという、普段とはまたちがった鑑賞方法を楽しんでみたい。

こども展 02

アンリ・ルソー≪人形を抱く子ども≫1904-05年頃 オランジュリー美術館 © RMN-Grand Palais (musée de l'Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF – DNPartcom

こども展 03

クロード=マリー・デュビュッフ≪デュビュッフ一家、1820年≫ 1820年 ルーヴル美術館 © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Gérard Blot / distributed by AMF-DNPartcom

こども展 04

オーギュスタン・ルーアール≪眠るジャン=マリー、あるいは眠る子ども第1番≫ 1946年 個人蔵 © Collection particulière
Photo: 中村風詩人

ルイ=レオポルド・ボワイー≪私の小さな兵士たち≫1809年       ドゥエー、シャルトルーズ美術館 Inventory No.: 2043 Photo: Hugo Maertens

『こども展 名画にみるこどもと画家の絆』東京展
会期│4月19日(土)~6月29日(日)
時間│10:00~20:00 ※ただし、4月29日と5月6日除く、火曜は~17:00
会場│森アーツセンターギャラリー
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F
Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料│一般1500円、大学生1200円、中高生800円

『こども展 名画にみるこどもと画家の絆』大阪展
会期│7月19日(土)~10月13日(月・祝) ※月曜休館。ただし、祝日は開館し、翌日は休館
時間│9:30~17:00
会場│大阪市立美術館
大阪市天王区茶臼山町1-82
Tel.06-6771-4874
観覧料│一般1500円、高大生1000円

           
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