ART|原美術館で『ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢』
ART|日本在住の気鋭のフランス人作家ニコラ・ビュフの美術館での初個展
原美術館で『ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢』
新進気鋭のフランス人アーティストで、日本在住のニコラ・ビュフ(Nicola Buffe)による個展『ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢』。4月19日(土)から6月29日(日)まで、品川の原美術館で開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
主人公「ポリフィーロ」になりきって、冒険を体験
2012年にパリ・シャトレ座で上演されたオペラ『オルランド』のアートディレクションで高い評価を得たニコラ・ビュフ。1978年にパリに生まれ、子どもの頃夢中になった日本のアニメや特撮テレビ番組から日本への興味が強く掻き立てられ、2007年に来日し、以来日本を拠点に活動を繰り広げている。
その作品は、日本やアメリカ由来のサブカルチャーとルネッサンスやバロックなどのヨーロッパの伝統文化を融合した壮麗で軽やかさが特徴。近年では銀座メゾンエルメスのウィンドウディスプレイを手がけるなど、その世界観に注目が集まっている。
彼の美術館でのはじめての個展となる本展では、かつて邸宅であった原美術館の建築と周囲に広がる庭園が舞台に、主人公である少年ポリフィーロの視点をとおして現代版冒険活劇ともいえる世界へ観る者をいざなうインスタレーションを展開。
2012年にパリ・シャトレ座で上演されたオペラ『オルランド』のアートディレクションで高い評価を得たニコラ・ビュフ。1978年にパリに生まれ、子どもの頃夢中になった日本のアニメや特撮テレビ番組から日本への興味が強く掻き立てられ、2007年に来日し、以来日本を拠点に活動を繰り広げている。
その作品は、日本やアメリカ由来のサブカルチャーとルネッサンスやバロックなどのヨーロッパの伝統文化を融合した壮麗で軽やかさが特徴。近年では銀座メゾンエルメスのウィンドウディスプレイを手がけるなど、その世界観に注目が集まっている。
彼の美術館でのはじめての個展となる本展では、かつて邸宅であった原美術館の建築と周囲に広がる庭園が舞台に、主人公である少年ポリフィーロの視点をとおして現代版冒険活劇ともいえる世界へ観る者をいざなうインスタレーションを展開。
「まじめに遊ぶ」をキーワードに、オオカミや鏡、ユニコーン、甲冑、瞑想空間などで構成された空間をたどるなど、盛りだくさんの仕掛けがちりばめられた。さらにAR(拡張現実)をもちいたマルチメディアインスタレーションでは、鑑賞者が仮想空間で甲冑(かっちゅう)をまとうことができ、展示の一部になる体験もできるという。
ヨーロッパの古典作品と『スーパーマリオブラザーズ』などの和製ロールプレイングゲームの世界観に類似性を見出し、驚いたというニコラ・ビュフ。冒険をとおし、愛と夢、闘いと勝利、死と再生という普遍的なテーマを勇者になりきって感じてみたい。
『ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢』
会期│4月19日(土)~6月29日(日) ※月曜休館。ただし、5月5日(月)日は開館し、5月7日(水)が休館。
時間│11:00~17:00 ※水曜は~20:00
入館料│一般1100円、大高生700円、小中生500円
会場│原美術館
東京都品川区北品川4-7-25
Tel.03-3445-0651