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ART
2015年2月2日
ART|アーティスト花代による個展『灰色区域』
ART|モノクロームの作品とコスチュームナショナルの世界観が響きあう
アーティスト花代による個展『灰色区域』
現代美術家であり、ミュージシャンやパフォーマーとしても世界的に活躍する花代(はなよ)がモノクロームの写真で魅せる展『灰色区域』。5月15日(木)まで、南青山にあるイタリアンブランド、コスチューム ナショナルの旗艦店で開催される。
Text by YANAKA Tomomi
ショップとバー、ギャラリーを併設した旗艦店で開催
花代は1970年生まれ。15年におよぶベルリンでの活動を経て2010年からはふたたび、拠点を東京へと移している。幼いころから写真や音楽、演劇に親しみ、アメリカやヨーロッパ各地で過ごしてきた彼女は7年間にわたり花柳界で芸妓修行をおこなったり、1992年には芸妓姿で『The Face』誌の表紙を飾るなど、アーティスト、ミュージシャン、パフォーマーなど多彩な顔をもつ。また、自身の日常を幻想的な色彩で切り取る写真をはじめ、インスタレーション作品などを発表。国内外で活躍するアーティストだ。
そんな彼女の個展『灰色区域』が、ミニマルかつシックなデザインが人気のイタリアンブランド、コスチュームナショナルにより、2011年に南青山にショップとバー、ギャラリーを併設して誕生した旗艦店で開催される。
これまでは一貫して、独自の色彩感覚で軽やかに切り取るカラー写真を生み出してきた花代。今回は一転、写真の原理や枠組みにとらわれず、自由に表現してきた花代のあらたな試みであり、一昨年以降に撮影されたモノクロームのみで個展を構成。会場には、焦点をぼかしたフレームワークにモノクロームの世界があわさり観る者に強いノスタルジーを喚起する作品が並べられた。