ART|ブライアン・ダフィー写真展『DUFFY...PHOTOGRAPHER』
ART|ファッション写真に革命をもたらした伝説の写真家
ブライアン・ダフィー写真展『DUFFY...PHOTOGRAPHER』
1960~70年代に活躍したイギリス人フォトグラファー、ブライアン・ダフィー(Brian Duffy 1933~2010年)の作品を紹介する写真展『DUFFY...PHOTOGRAPHER』。1月24日(金)から3月29日(土)まで、目黒区・下目黒のブリッツ・ギャラリーで開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
セレブリティのポートレートやデヴィッド・ボウイのシリーズからのショットも
これまでスタジオでのポートレート撮影が主流だったファッション写真を拒否し、ドキュメンタリー的なアプローチで変革をもたらしたブライアン・ダフィー。いまでは当たり前のストリート・ファッション・フォトの先駆者であり、デビッド・ベイリー、テレンス・ドノヴァンとともに、1960年代のロンドンで花開いたストリート・カルチャー“スウィンギング・ロンドン”の偉大なイメージメーカーといわれている。
彼はファッション写真のほかにも、ジョン・レノンやポール・マッカートニー、ブリジッド・バルドーらセレブリティも撮影。デヴィッド・ボウイの1974年のアルバム「アラジン・セイン」のジャケット写真でも知られる存在だ。
そんなダフィーは1979年に写真活動を停止。スタジオの裏庭で多くのネガを燃やしてしまったという。しかし、2006年から息子のクリス氏がダフィーの資料精査を開始。幸運にもすべてのネガが消失したわけではないことが判明し、2011年には再発見されたネガによる写真集が刊行されたほか、写真展も世界中で開催されている。
日本初となる本展では、ブライアン・ダフィーの意思を受け継いだ息子クリス氏が運営するダフィー・アーカイブから提供されたエステート・プリント作品約35点を展示。ファッション、ポートレート、デヴィッド・ボウイのシリーズからのベスト作品など、いずれも1960~70年代の気分や雰囲気が楽しめる作品群は、あらためてブライアン・ダフィーという偉大なる写真家の存在を私たちの胸に焼き付けることになる。
ブライアン・ダフィー写真展『DUFFY...PHOTOGRAPHER』
会期│1月24日(金)~3月29日(土) ※日曜、月曜休廊
時間│13:00~18:00
入場料│無料
会場│ブリッツ・ギャラリー(Blitz Gallery)
東京都目黒区下目黒6-20-29
Tel.03-3714-0552