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ART
2015年2月10日
操上和美 写真展「陽と骨 II」が開催中
写真家 操上和美
写真展「陽と骨 II」が開催中
広告写真・CMの第一線で活躍してきた写真家 操上和美氏の写真展が、六本木のタカイシイギャラリーにて開催中だ。
Text by OPENERS
夢の記憶のような浮遊感が漂う、ポラロイドの魅力
井上陽水のCDジャケットや中村勘太郎の写真集のほか、映画『ゼラチンシルバーLOVE』などの作品でも知られる操上氏だが、それらの仕事とはべつに、テーマを設けず自身が触発された対象物を撮影した作品集『陽と骨』(1984年)や『Diary』(2005年)といった作品集も発表してきた。そして今回、1972年から2011年までポラロイドSX-70で撮りためた膨大な写真から120点を厳選、収録した作品集『陽と骨 II』を発表。個展では、そのなかから、ポラロイドそのままの大きさの作品8点と、180×180cmに引き伸ばした大プリント2点を展示する。
操上氏はポラロイドの魅力をこう語る。「1972年に発売されたポラロイドSX-70。薄いBOX型のこのカメラを使うときは、反射的反応というより、思考的な観察になる。正方形のフレームの中に立ちあらわれるイメージは、立体感とリアリティが欠落した、どこか夢の記憶のような浮遊感があり、その表皮的な映像は、存在するすべてのものたちが等価値のイメージとして顕在化するのが魅力だ」。
操上氏の洗練された広告写真とはまたちがった写真の魅力に、触れることができるだろう。
操上和美 「陽と骨II」
会期|~ 11月19日(土)
会場|タカ・イシイギャラリーフォトグラフィー/フィルム
東京都港区六本木6-6-9 2F
Tel.03-6447-1035
営業時間|11:00~19:00
定休日| 日・月・祝祭日
http://www.takaishiigallery.com/