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ART
2015年4月3日
ART│池谷友秀写真展『-BREATH-』が開催
ART│母なる水と人間の姿を通して「生きる」を表現
池谷友秀写真展『-BREATH-』がtokyoarts galleryで開催
写真家 池谷友秀(いけや・ともひで)氏による水をテーマにした写真展『-BREATH-』が、11月22日(金)から12月1日(日)まで渋谷のtokyoarts galleryで開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
水と人間の関係を追い求めた作品
“コントロール”をテーマに作品に取り組んできた池谷氏。スキューバダイビングを趣味に各地の海に潜ってきた。彼が見てきたのは、水中から見る太陽の美しさ、水のなかで生きる生物の日常、そしてその世界をひとときだけ見せてもらえる人間──。哲学的といえるその水に魅せられた池谷氏は「人間が決してコントロールできないもの」の象徴として、水の作品を撮りつづけてきた。
会場では、母なる水に回帰する人間を撮影し、いまにも水の音が聞こえてきそうな作品を発表。オリジナルプリントの展示販売ほか、こだわりぬいて制作した写真集も販売される。また、初日となる11月22日(金)18:00からはオープニングレセプションも開催される。
池谷氏は語る。「人間は水中では決して生きられない。そして人間は水なしには決して生きられない。水が生き物をはぐくみ、なおかつ生き物の命を奪う。しかし水は“創造”でも“破壊”でもなく、あくまでただの水として存在している」