BYREDO|二面性を感じさせる香りで魅了するフレグランス「1996」
BYREDO|バレード
写真家デュオのイネズ&ヴィノードの作品からイマジネーション
二面性を感じさせる香りで魅了するフレグランス「1996」
センシティブな香りで魅了するスウェーデン発のフレグランスブランド「バレード」。クリエイティブ・ディレクターのベン・ゴーラム(Ben Gorham)と、写真家デュオのイネズ&ヴィノード(INEZ & VINOODH)のコラボレーションによる新作パフーム「1996」が発売される。
Text by YANAKA Tomomi
プライベートなクリスマスギフトが話題となり、正式に発売へ
バレードは、生みの親のベン・ゴーラムのクリエイティブなスタイルから生み出されるストーリー性のある香り、また香水界の伝統にとらわれないアーティスティックなアプローチで知られる、ストックホルム生まれのフレグランスブランド。詩的な想像世界を体現したような独創的なクリエイションで、フレグランスのあたらしい可能性を切り開いててきた。
そんなベン・ゴーラムが、先鋭的な世界を切り取る写真家デュオ、イネズ・ヴィノードが1996年に撮影し、フレグランスのパッケージにも用いられている写真作品『Kirsten 1996』からイマジネーションを受けた香りが「1996」だ。
公私共に25年にわたりパートナーとして活動し、アート、ファッションとカルチャーを自由に横断してきたイネズ&ヴィノードのイネズ・ヴァン・ラムズウィールド(Inez van Lamsweerde)とヴィヌード・マタディン(Vinoodh Matadin)。ヴァレンティノ、ミュウミュウやサンローランなど、ラグジュアリーブランドの広告を撮影、いまでもファッション業界において、第一線で大活躍している。そんな二人が撮影した『Kirsten 1996』は、少女の陶器のような肌がイノセンスを象徴するいっぽう、ベリーカラーの唇からは、真の美を悟るかのようなダークセンスを感じさせる。
「私が表現しようと試みたのは、写真から感じ取る私たちの感情そのもの」と語るベン・ゴーラムは、表層にとどまらず、豊かな想像力でこの写真作品の深部を香りに再解釈。爽やかなジュニパーベリーとスパイシーなブラックペッパーの相反するトップノートを経て、スミレやレザー、オリス、そして、パチョリやブラックアンバー、バニラという深みある香りへと移り変わってゆくオリジナリティ溢れる香りをつくりあげた。