ART|ユカ・ツルノ・ギャラリーでティム・バーバー新作展『Relations』
ART│エディターやキュレーターとしても活躍
写真家ティム・バーバー新作展『Relations』をユカ・ツルノ・ギャラリーで開催
ニューヨークを拠点に多彩な活動をみせるフォトグラファー、ティム・バーバー(Tim Barber)による新作展『Relations』が江東区・東雲のユカ・ツルノ・ギャラリーで11月9日(土)まで開かれている。
Text by YANAKA Tomomi
本人のデザインと編集によるモノグラフもリリース
一見無造作な場面のなかに混然と潜む繊細な美しさを発見して、切り取るという、独特の鋭い審美眼で大きな注目を集めているティム・バーバー。1979年にカナダ・バンクーバーに生まれ、これまでにアメリカの雑誌『Vice Magazine』のフォトエディターを務めたり、オンラインギャラリー『tinyvices』を立ち上げ、アート界に大きな影響を与えるなど、写真家としてはもちろん、エディターやキュレーターとしても多彩な才能を見せてきた。
昨年は日本のファッションブランド「ワコマリア」とタッグを組んでフォトブックを発売するなど、日本との関係もじつに深い。そして今回ディレクターの鶴野ゆかにより2009年に立ち上げられたユカ・ツルノ・ギャラリーでも、ティム・バーバーによる3回目となる個展が開催されているのだ。
会場では、アーティストのオーレル・シュミットとザ・ヴァージンズのヴォーカル、ドナルド・カミングのカップルを撮影したシリーズ「Aurel and Donald」を含む、未発表作品23点のプリントを展示。
ポートレートからランドスケープ、そしてナラティブなシーンにいたるまで多岐わたりカメラを構えるティム・バーバーによる渾身の新作。寛容で受け取りやすいイメージをもちながら、どこか謎めいた要素が織り込まれた作品である。
ティム・バーバー写真展『Relations』
会期│9月28日(土)~11月9日(土)
時間│11:00~19:00 ※日曜、月曜、祝日休み
会場│ユカ・ツルノ・ギャラリー
東京都江東区東雲2-9-13 2F
Tel.03-3520-1700