ART|ヒロマート・ギャラリーでロビン・フライ個展『Wah Steel』
ART|アーティスト自身が生み出した物語『サイケデリック・ロック・オペラ』がテーマ
ヒロマート・ギャラリーでロビン・フライ個展『Wah Steel』
ドイツ・ベルリンを拠点に画家、パフォーミング・アーティストとして活躍するロビン・フライ(Robin Fry)の個展『Wah Steel』が9月6日(金)から10月13日(日)まで、文京区関口のヒロマート・ギャラリーで開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
ロビン・フライが語り部のように描き出した抽象絵画
カナダで1976年に生まれ、絵画や造形、映像の制作に携わってきアーティスト、ロビン・フライ。2009年からは拠点をベルリンへと移し、昨年ヒロマート・ギャラリーで好評を博した日本での初個展『Golden Altitudes(黄金高度)』につづき、今年も個展が開催される。
今回は彼の新プロジェクト『サイケデリック・ロック・オペラ』からの作品をはじめて発表。この物語にはオオカミ人間やハーレクイン(道化)、マイム役者らが登場し、まるでプリズムのように魅せるというもの。今後は絵画や執筆、サウンド、さらにはパフォーマンスへとつなげていくという多角的な構想がもたれているそう。
そして、この物語の主役で「1980年代の電子デバイスのインストラクション・マニュアルフェチ」であるというオオカミ男が自身を名乗る『Wah Steel』をタイトルにした本展。会場にはロビン・フライが経験や妄想から得た、頭のなかにあるストーリーに基づいた世界をアウトプットし、アーティスト自身が語り部のように描き出した、抽象絵画が並べられる。
また、初日の9月6日(金)18:00からはレセプションも開催。今後壮大なスケールをもつ物語へと、成長していく可能性を秘めた『サイケデリック・ロック・オペラ』。まだ全貌を見せない物語のはじまりの世界へと見る者をいざなう。
ロビン・フライ個展『Wah Steel』
会期│9月6日(金)~10月13日(日) ※月曜、火曜休廊
時間│13:00~19:00
会場│ヒロマート・ギャラリー
東京都文京区関口1-30-7 三村ビル1F
Tel.03-6233-9836