ART｜三好耕三写真展『1972～』をギャラリー916にて開催
ART｜旅をすることで生まれた60点のモノクローム写真を展示
三好耕三写真展『1972～』をギャラリー916にて開催
大型カメラで写真を撮りつづけている、日本を代表する写真家・三好耕三（みよし・こうぞう）の写真展『1972～』。東京都港区・竹芝のギャラリー916にて、8月30日（金）から10月12日（土）まで開催される。
Text by KUROMIYA Yuzu
写真を通して世界を映す原点に迫る
大型カメラを使用し長年同じスタンスで写真を撮りつづけている三好耕三氏。撮影とプリントワークというふたつの要素が見事なバランスを保つ、美しいモノクローム写真が特徴だ。
これまでに多数の作品を発表しており、日本各地を旅して撮影した「Somewhere, Sometime 津々浦々」（2007年）や、1998年から撮影している櫻シリーズなどが記憶にあたらしい。
この写真展では、1972年から1983年までのアメリカ滞在中に撮られたシリーズ「See Saw」や「Conservatory 温室」など現在にいたる写真群より、ギャラリー916のキュレーターである写真家、上田義彦氏が選んだ60点余りで構成。
頭のなかにあるイメージに誘われるように、旅をつづける三好耕三氏にとって、出会いの偶然はおのずと必然になる。彼がレンズをむけるその先にいる、自らの定めを悟っているかのように飄々とした表情で佇むものたち。その気配や息遣いまでもが聞こえてくるような、緻密なプリントが魅せる、静かなモノクロームの世界。“カメラを持ちながら旅をし、被写体と出会って写真を撮るという”三好耕三氏の原点に迫る作品群は必見だ。
三好耕三写真展『1972～』
会期｜8月30日（金）～10月12日（土）
時間｜11:00～20:00、土・祝日 11:00～18:30（日、月曜日は休館日）
会場│ギャラリー916
東京都港区海岸1-14-24 鈴江第3ビル6F
Tel.03-5403-9161
入場料（18歳以上のみ）｜一般 800円、学生 500円
www.gallery916.com