ART|アチム・リポット写真展『Childness』
LOUNGE / ART
2015年4月7日

ART|アチム・リポット写真展『Childness』

ART│子どもたちへの優しいまなざしから生まれる写真世界

アチム・リポット写真展『Childness』 ギャラリースピークフォーで開催

ドイツ出身の写真家アチム・リポットの写真展『Childness』が8月9日(金)から28日(水)まで代官山のギャラリースピークフォーで開かれる。かわいらしく美しく撮るのではなく、子どもたちを再発見する優しい視点から生み出される写真世界が繰り広げられる。

Text by YANAKA Tomomi

自ら子ども服の雑誌を創刊

1968年にドイツに生まれたアチム・リポット。優れた子どものポートレートとファッションフォトで独自のジャンルを築くとともに、「子ども服とは大人服のダウンサイジングではない」という確固たる信念から、1995年には子ども服をクリエイティブな視点から扱う雑誌『kid's wear』を創刊し、そのディレクターに就任。“子どもファッション誌の芸術”の評価を得ている。

現在も同誌をベースに多くのファッション誌などで活躍するほか、トミー ヒルフィガーやリトル マーク ジェイコブス、ディーゼルなどの広告などを手がけ、近年は映像ディレクターとしても活動の幅を広げている。

そんなアチムが近年『kid’s wear』誌で発表した作品のなかから、選りすぐりの作品を披露する本展。会場には、家庭のさまざまな位相を描いた『Consolation(慰め)』、植物と少女像を融合させた『Phytology(植物学)』といったシリーズから自薦の30点が展示、販売される。また『kid’s wear』誌の希少なバックナンバーや、関連する雑貨、ステーショナリーも販売。アチムファンにはたまらない機会となりそうだ。

緻密でデリケートな構想が溢れた格調高い写真でありながら、子どもたちにタスクを押し付けないようにし、彼らに表情に宿る時代性や未来を写し取ってきたアチム・リポット。誰にも真似できない彼ならではの写真は、子どもたちが持っている深淵な世界を私たちに伝えてくれる。

アチム・リポット写真展『Childness』
会期│8月9日(金)~28日(水) ※木曜休廊
時間│11:00~19:00
会場│ギャラリースピークフォー
東京都渋谷区猿楽町28-2 スピークフォーB1F
Tel.03-5459-6385

           
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