ART|白根ゆたんぽさんによる個展『YUROOM GIRL SHOW』
LOUNGE / ART
2015年4月7日

ART|白根ゆたんぽさんによる個展『YUROOM GIRL SHOW』

ART│新作の“ゆる”“かわ”“エロ”な女性のイラストをフィーチャー

白根ゆたんぽの個展『YUROOM GIRL SHOW』

イラストレーターの白根ゆたんぽによる個展『YUROOM GIRL SHOW』が 7月19日(金)から8月7日(水)まで、代官山のギャラリー・スピーク・フォーで開かれる。白根作品のなかでも近年人気を集める『BLUE ZINE』に登場する、とぼけた表情と軽妙にエロティックなポーズを取る女性をフィーチャーし、原画や複製画などを展示、販売する。

Text by YANAKA Tomomi

初日には白根が作品解説するギャラリートークも開催

広告や書籍、雑誌など幅広いメディアで活躍する白根ゆたんぽさん。1990年代はじめのデビュー以来、乾いたユーモアやエロ、アイロニー、世相への視線などを巧みに溶け込ませるポップな画風で、幅広い人気を集めてきた。

カートゥーンコミックのような筆致の線画は独自のジャンルを確立しつつ、その時代に合わせ個展やグループ展などでも作品を発表。イラストレーションが媒介しうるサブカルチャーとアートの融合した形を築き上げてきた。

ギャラリー・スピーク・フォーでは2年ぶりとなる今回の個展では、これまでの線と塗りによる絵柄とは異なったドローイング主体のシリーズをはじめて本格的に披露。数年前から発表してきたZINEシリーズの『BLUE ZINE』に登場する、とぼけたかわいらしい姿で、軽妙にエロティックなポーズを取る女性画がメインとなる。

会場にはアクリル絵具による原画のほか、インクジェットプリントによる複製画を交え、約30点を展示。さらに、新作のZINEが会場で発売されるほか、Tシャツやステッカーなどの関連アイテムも販売される。さらに、初日の18:30からはギャラリートークも開催。聞き手に漫画家・イラストレーターの江口寿史さんを迎え、白根さん本人が新作について解説する。

ポップなカーブが光る線画にはほとんど背景がなく、描き込みがそぎ落とされた記号的な描画。だからこそ見る者のイマジネーションに深く働きかけてゆく、“ゆる”“かわ”“エロ”なイラスト作品といえる。

『白根ゆたんぽ YUROOM GIRL SHOW』
会期│7月19日(金)~8月7日(水) ※木曜休廊
時間│11:00~19:00
会場│ギャラリー・スピーク・フォー
東京都渋谷区猿楽町28-2 SPEAK FOR B1F
Tel.03-5459-6385

           
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