ART|ロダンの彫刻から捉えられた人間性に迫る細江英公『人間ロダン』展
LOUNGE / ART
2014年12月3日

ART|ロダンの彫刻から捉えられた人間性に迫る細江英公『人間ロダン』展

ART│人間国宝の岩野市兵衛氏が漉いた和紙にプリントした作品も

ロダンの彫刻から捉えられた“人間性”に迫る

写真展、細江英公『人間ロダン』

写真家の細江英公(ほそえ・えいこう)氏による写真展『人間ロダン』が、6月15日(土)まで港区六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで開かれている。オーギュスト・ロダンの彫刻を撮影し、和紙にプリントした作品などが展示される。

Text by YANAKA Tomomi

「私はロダンの『彫刻の写真』ではなく、『人間ロダン』を表現したい」

人間ロダン 02

1950年代から『おとこと女』や『薔薇刑』など類まれな人物描写で注目された細江英公氏。近年でも『大野一雄』や『作品をめぐる人たち』などのシリーズを制作し、その表現方法は型に収まることのない広がりを見せている。

そして、今回の写真展『人間ロダン』では、パリにあるロダン美術館でオーギュスト・ロダンの彫刻を中心に撮影。2010年に和紙を使用した蛇腹製本で制作された作品集『人間ロダン』がGRAPHのデザインのもと再制作されたことを記念し、開催となった。写真集は計2巻で構成され、それぞれ各25部のみのエディションとなっている。

会場には作品集の写真が並べられるほか、人間国宝の岩野市兵衛氏が漉いた和紙に、染め摺りという技法をもちいてプリントした作品4点も展示される。

「私はロダンの『彫刻の写真』ではなく、『人間ロダン』を表現したい」と細江氏が語るとおり、彼ならではの視線が彫刻作品に注がれた、これまでにない試みとなる『人間ロダン』展。人間をかたどったロダンの彫刻から、細江氏が汲みとった被写体の人間性に触れてみたい。

細江英公『人間ロダン』
会期│5月17日(金)~6月15日(土) ※月曜、日曜、祝日は定休日
時間│11:00~19:00
会場│タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
東京都港区六本木6-6-9 2F
Tel.03 6447 1035

細江英公『人間ロダン』2-1巻、2-2巻(各巻別売)
仕様│和紙に染め摺り、蛇腹製本
予価│各47万2500円

           
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