DIESEL|サラ・イレンベルガーと木之村美穂による『Reality & Fantasy』
本邦初上陸のヴィヴィッドかつユーモラスな作品
サラ・イレンベルガーと木之村美穂による『Reality & Fantasy』
ベルリンを拠点に活動するヴィジュアル・アーティスト、サラ・イレンベルガー(Sarah Illenberger)とグローバルに活躍するクリエイティブ・ディレクター、木之村美穂。彼女たちによる展覧会『Reality & Fantasy』が、5月17日(金)に渋谷のディーゼル アート ギャラリーではじまった。
Text by YANAKA Tomomi
ふたりのコラボレーション映像も上映
物語に命を吹き込むように、ヴィヴィッドかつユーモラスなイメージを生み出すサラ・イレンベルガーの作品。2011年にリリースされた彼女の初の写真集『Sarah Illenberger』が木之村美穂の目に留まり、日本初のアート展がディーゼル アート ギャラリーで実現した。
果物や野菜、雑誌の切り抜き、テキスタイル、紙などシンプルで身近な素材を巧みに使い、抜群のポップセンスを生かした作品がズラリ。毛で覆われたリンゴやタイヤのトーテムポール、ニットでつくった臓器、スイカの種の雨など……誰もが日常生活のなかで見慣れた物体、風景を、別の素材で表現することで、あらたな視点をつぎつぎに生み出してきた。
今回の展示では、サラの代表シリーズともいえる『Strange Fruits(奇抜なフルーツ)』や立体作品などが会場を彩るほか、木之村美穂がベルリンで撮影したサラとのコラボレーション映像も上映される。
会期中は作品集のほか『Strange Fruits』シリーズのマグカップやトートバッグ、ポストカードを限定グッズとして販売。さらに、ディーゼル渋谷1階の「Glorious Chain Café」では『Strange Fruits』をテーマにしたカラフルかつヘルシーなスムージーも登場するという。
サラの手によってポップな存在へと変貌した果物や野菜たち。日本初上陸となるそのクリエイションに触れるのはもちろん、世界を股にかけて活躍する木之村美穂とのコラボレーションにも期待したい。