ART｜デザイナー森田恭通によるはじめてのアート展『WHAT'S! GOLD!?』

ART｜哲学や“おもてなし精神”が透けて見えるような空間

デザイナー森田恭通による初のアート展『What's! Gold!?』

インテリアやプロダクトデザインなど、幅広く活躍しているデザイナー森田恭通（もりた・やすみち）の初の個展『What's! Gold!?』が5月19日（日）まで銀座のポーラミュージアムアネックスで開かれている。

Text by YANAKA Tomomi

素直な気持ちでつくった作品

3月にグランドオープンした伊勢丹新宿本店のリニューアルをはじめ、香港の「H Hotel」など、世界中の商業施設やホテル、レストランのデザインを手がけてきた森田恭通氏。デザインオフィス「GLAMOROUS」の代表であり、2011年にはプロダクトデザインを担当する「code」も設立するなど、その活躍は多彩だ。

そんな彼が“デザイナー”としてではなく、“アーティスト”として作品を発表する今回の個展。会場では森田氏が「自分がほしいものを素直な気持ちでつくった」ものでありながら、一方では人間の欲望がつくり出しては見捨てていった「ありふれた、いらない」ものが並ぶ。そこからは、デザインとアートの違い、あるいは共通点、社会に対する想いまで、彼ならではの考え方、“おもてなし精神”が透けて見えるような空間となっている。

ふたつの相反する価値を複合し、展開してあらたな役割を見出していく森田氏の新境地。輝かしいマテリアルを纏い、光と影の双方の濃度を高める空間に足を踏み入れてほしい。

『What's! Gold!?』
会期│4月13日（土）～5月19日（日）
時間│11:00～20:00
会場│ポーラミュージアムアネックス
東京都中央区銀座1-7-7　ポーラ銀座ビル3F
Tel.03-3563-5501
入場料│無料
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/

Photo Gallery フォトギャラリー