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ART
2015年5月11日
ART|立木義浩写真展『 PIECE OF CAKE 』
ART|10周年を迎えたキヤノンギャラリーSで開催
立木義浩写真展『 PIECE OF CAKE 』
品川にあるキヤノンギャラリーSの10周年を記念し、写真家の立木義浩(たつき・よしひろ)による写真展『PIECE OF CAKE』が4月22日(月)まで開かれている。彼が写真を撮りはじめてから現在に至るまでの55年の歴史を、つぶさに感じられる作品が並ぶ。
Text by YANAKA Tomomi
「一辺倒ではないアプローチで人間に近づこうとしている写真」
1937年に徳島県で生まれた立木義浩は、1958年に東京写真短期大学を卒業。1969年にはフリーランスカメラマンとなる。女性のスナップショットで多くの作品を発表したほか、広告や雑誌、出版の分野においていまも最前線で活躍している。
口語で「楽らくと簡単にできる」「朝飯前」という意味をもっている『 PIECE OF CAKE 』写真展だが、「自分にとって写真はたやすいものではなく、皮肉の意味も込めた」と立木義浩は語る。会場では、立木義浩の代名詞ともいえる女性のスナップや寺山修司の結婚式を収めた写真など、多彩な作品が展示された。
「ある時期に熱中し、発情していたと思われるものを拾い上げたつもりです。展覧会全体をひとつのテーマでくくれませんし、まなざしも時代も多岐にわたっています。けれど、どんな種類の写真であれ、一辺倒ではないアプローチで人間に近づこうとしている写真です」と語る立木義浩。その作品から、長きに渡り写真界を牽引する彼がたどった歴史、そしてフィロソフィーを垣間見てほしい。
『PIECE OF CAKE』
日程│3月21日(木)~4月22日(月) ※日曜、祝日休館
時間│10:00~17:30
会場│キヤノンギャラリーS
東京都港区港南2-16-6 CANON S TOWER1F
Tel.03-6719-9021
入場料│無料