ART|カート・コバーンのラスト・ポートレート展「KURT - Jesse Frohman Exhibition」開催
ART|渋谷「OPENING CEREMONY」でフォトエキシビション開催
「KURT - Jesse Frohman Exhibition」
OPENING CEREMONYが東京で活躍するユニークかつ個性的なクリエイターたちとコラボレーションし、東京また世界中の多彩なカルチャーを発信する“TOKYO CULTURAL NETWORK PROJECT”。その第3弾は、ニューヨークのフォトグラファー、ジェシー・フローマンによって生前最後のカート・コバーンの姿を収めた写真に焦点を当てた「KURT - Jesse Frohman Exhibition」だ。渋谷・OPENING CEREMONY TOKYO 5階“A WALKING IN THE PARK”にて3月8日(金)から24日(日)まで開催される。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
今も愛される音楽界のアイコンを捉えたラスト・ポートレート展
1993年11月15日、ニューヨークでの公演を控えていたコバーンを、滞在先のホテルと同夜のライブ会場で撮影した17点の写真──撮影したのは、アーヴィング・ペンに師事し、その優雅なポートレートスタイルで数多くのカルチャーアイコンを魅了してきたジェシー・フローマンだ。
Observer誌のカバーストーリーとして、当初セントラルパーク内を予定していた撮影は、マネージャーの意向でロケーションを急遽ホテル内の会議室に変更し、バック紙を背景にした簡易フォトスタジオを設営しておこなわれた。
予定時間を3時間以上過ぎたころ、ダメージジーンズにレオパード柄のジャケットを羽織り、酩酊状態を隠すかのように、大振りなジャッキー オー サングラスをかけて姿をあらわしたコバーン。ライブ会場へ出発する直前の20分間の撮影中、終始サングラスを外すことはなかった。
誇張された自身のメディア像や、メジャー指向に変化する音楽性への葛藤から、当時、薬物の過剰摂取や自殺未遂を繰り返していたコバーン。カメラの前で挑発的なポーズを決め、アンチヒーローとして振る舞う様子が映し出されている。そしてその眼差しはサングラスに隠されているにもかかわらず、当時のコバーンが精神的苦境のピークであった様子が伝わってくるようだ。
希代のミュージシャンが死の直前に何を見据えていたのか。その眼差しの向こう側をフローマンのレンズ越しに垣間見ることができる。会場では、日本初公開の写真作品17点が展示・販売される。
エキシビション初日、NYからジェシー・フローマンを招いたアフターパーティーを開催
「KURT - Jesse Frohman Exhibition」初日、ニューヨークからジェシー・フローマンを招いたアフターパーティーを予定。
3月8日(金)21:00~26:00
KURT - Jesse Frohman Exhibition After Party
*free entrance
at IDOL
(B1F 5-11-10 MinamiAoyama Minato-ku Tokyo)
Jesse Frohman|ジェシー・フローマン
ニューヨーク在住。ミシガン大学にて経済を学ぶかたわら、独学で写真を撮りはじめる。独自に制作したプラチナプリントのポートフォリオがアーヴィング・ペンの目に留まり、彼のスタジオでアシスタントを務めることに。
その優雅なポートレートのスタイルで、ジェームス・ブラウンからウディ・アレン、ザ・ストロークスやフィリップ・ジョンソンにいたるまで、数多くの著名人を魅了し写真に収めてきた。ニューヨーク・タイムズ紙、『ヴォーグ』『ヴァニティ・フェア』『インタビュー』『ローリング・ストーン』といったメジャー誌にコントリビューターとして参加し、バーニーズ、エスティ・ローダー、リーバイス、ソニーなど名だたるクラアントの広告を手がけている。
www.jessefrohman.com
「KURT - Jesse Frohman Exhibiton」
会期|2013年3月8日(金)~3月24日(日)
場所|OPENING CEREMONY TOKYO 5F “A WALKING IN THE PARK”
渋谷区宇田川町21-1 西武渋谷店Movida館
Tel. 03-6415-6700
営業時間|10:00~21:00(日・祝 10:00~20:00)
企画|野村訓市/小鷹直紀(VACANT)/TRANSIT CREW
協力|FUJI FILM
http://www.openingceremonyjapan.com