ART|山口情報芸術センター10周年記念、初の公募企画
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2014年12月8日

ART|山口情報芸術センター10周年記念、初の公募企画

ART|山口情報芸術センター10周年を記念した初の公募企画

「これからの暮らしの提案」と「架空の映画音楽のための映像」を募集

メディアアートの世界をリードする存在として知られ、今年11月に10周年を迎える山口情報芸術センター(YCAM)が初の公募企画をスタート。『LIFE by MEDIA 国際コンペティション』と、『架空の映画音楽の為の映像コンペティション』の2部門で作品を募集する。

Text by YANAKA Tomomi

坂本龍一氏らそうそうたるメンバーが審査員に

メディアテクノロジーの可能性を踏まえながら、わたしたちの過去と未来、自然世界と都市文化を想像や創造力でつなげていく試みをさまざまな芸術形態で表現する場を設けてきたYCAM。あらたなスタートを切るべく、今年7月から12月にかけて“アート”“環境”“ライフ”をテーマに、『アートと環境の未来・山口 YCAM10周年記念祭』を開催。それに合わせてコンペティションもおこなわれる。

『LIFE by MEDIA 国際コンペティション』が募るのは、メディアによるこれからの生き方や暮らし方の提案。震災以降問い直されている、生きることや暮らしへの根源的な探求に対して、コミュニケーションが生み出される仕掛けやサービス、彫刻、建築、映像、インスタレーションなど、ジャンルを超えたアイデアが募集される。そして、優秀なプランには制作費100万円が与えられ、山口の地域コミュニティで実現されるという。

もうひとつの『架空の映画音楽の為の映像コンペティション』は、少々ややこしいが、実在していない映画のために作曲された映画音楽から想像される、映画や映像を募集するというもの。通常は存在する映画に合わせてつけられる映画音楽の順序を逆にすることで、映像と音楽の関係性や映画音楽についてあらためて考えるきっかけにするべく、企画された。
坂本龍一氏

審査員はいずれのコンペティションでも坂本龍一氏が務めるほか、『LIFE by MEDIA 国際コンペティション』では建築家の青木淳氏、メディアアーティストの江渡浩一郎氏、FINAL HOMEディレクターの津村耕佑氏らが担当。また、『架空の映画音楽の為の映像コンペティション』は、プロデューサーの岡本美津子氏、映画監督の真利子哲也氏らが顔をそろえる。

これまでのアートの枠にとらわれない先駆的な活動で知られるYCAMが募集するあたらしい才能。世界が注目する公募展にあなたもぜひ応募してみてはいかがだろうか?

LIFE by MEDIA 国際コンペティション

『LIFE by MEDIA 国際コンペティション』

募集期間│3月1日(金)~3月15日(金)必着

展示期間│7月6日(土)~9月1日(日)/11月1日(金)~12月1日(日)

募集資格│年齢・国籍不問。グループ応募、複数応募可。

結果発表│4月下旬

賞金│100万円
http://10th.ycam.jp/lifemedia/

架空の映画音楽の為の映像コンペティション

『架空の映画音楽の為の映像コンペティション』

募集期間│4月15日(月)~4月30日(火)必着

展示期間│7月6日(土)~9月1日(日)/11月1日(金)~12月1日(日)

募集資格│年齢・国籍不問。グループ応募、複数応募可。

結果発表│7月1日(月)

賞金│50万円
http://10th.ycam.jp/filmmusic/

特設ウェブサイト
http://10th.ycam.jp/

           
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