ART│新津保建秀個展『\風景+』
ART│写真集『\風景』の出版記念
新津保建秀個展『\風景+』
写真家であり、映像やフィールドレコーディングの制作などもおこなう新津保建秀氏による個展『\風景+』が、12月18日(火)から1月14日(月・祝)まで、代官山のヒルサイドフォーラムで開催される。彼がライフワークとしている、ラップトップとネットワーク上での図像や情報を対象につくりあげた作品などが展示される。
Text by YANAKA Tomomi
トーク&プレゼンテーション『風景を記述する試み』も開催
実空間とデータ空間、個人とパブリックの境界をすり抜け、無意識的に浮遊し堆積する“記憶の襞”。そこへ分け入っていく作品で知られる新津保建秀氏だ。約10年にわたる彼のアーカイブ的探求を背景に生み出された写真集『\風景』が刊行されたことを記念して展覧会『\風景+』が開かれる。
「写真には写らないものが多い。風景の本質は、この『写らないもの』にあるのではないか」と語る新津保氏。会場には、作品の大半がグレーに覆われた、パソコンで見たことのあるような状況の作品など、いまや第二の自然環境のようにもおもえる膨大な情報の流動のなかから立ち現れてきた“風景”などが並べられると言う。
また、この個展に関連した、トーク&プレゼンテーション『風景を記述する試み』を12月19日(水)に開催。著作物の適正な再利用の促進を目指す、株式会社ディヴィデュアル共同創業者のドミニク・チェン氏や、「美術手帳」の岩渕貞哉編集長、新津保氏が出演する。
「自然」や「情報」といった、はじまりも終わりも無いものをフレーミングしつづける新津保氏の、集大成ともいえる今回の展覧会。ぜひ、彼ならではの写真世界に足を踏み入れたい。
『\風景+』
日程│12月18日(火)~1月14日(月・祝) ※12月28日(金)~1月7日(月)は休み
時間│11:00~19:00
会場│ヒルサイドフォーラム
東京都渋谷区猿楽町18-8 代官山ヒルサイドテラスF棟
トーク&プレゼンテーション『風景を記述する試み』
日程│12月19日(水)
時間│19:30~21:30
出演│株式会社ディヴィデュアル共同創業者ドミニク・チェン、岩渕貞哉
「美術手帳」編集長、新津保建秀
会費│一般2500円 (ドリンク付き) クラブヒルサイド会員・学生1500円 (ドリンク付き)
ヒルサイドインフォメーション
Tel. 03-5489-3705