ART｜注目の若手華道家ユニット、プランティカ初の大型個展『plantica_Nomadic』

ART｜注目の若手華道家ユニット、プランティカ初の大型個展

木村貴史を中心とした若手華道家ユニット、プランティカ（plantica）による初の大型個展『plantica_Nomadic』展が、12月19日（水）から2013年1月27日（日）まで、銀座のポーラミュージアムアネックスで開催される。

Text by YANAKA Tomomi

約600年つづく華道の伝統を意識しつつ、「植物という有機物をいかに芸術に昇華するのか」を追い求めるプランティカ。表現の場をストリートに求めたり、プロダクトを制作したりと、生け花の枠にとらわれない自由な活動で知られ、その独自の世界観は国境を越えて見る者を魅了している。

「植物」をテーマにしている以外、まったく制約のない彼らの表現。ときには布にプリントされた花でさえ、彼らにとっては華材となる。植物にまつわるあらゆる事象をもちいて、生命感にあふれた芸術を生み出してゆくのだ。

会場には、伝統と自由の美しきバランスでつくりあげられた、“インスタレーション”とも呼べる生け花の数かずを展示。小さな決断を積み重ね、後戻りできない即興性の宿る自在な表現を展開する。

伝統的な華道の流れに「あらたなレイヤーを重ねたい」と語る彼らの作品。伝統から離れているかのようにみえるが、彼らが掲げる「自由であること」は、まさしく華道の本懐とも言えるだろう。

『plantica_Nomadic』展

日程｜12月19日（水）～2013年1月27日（日）　※12月29日（土）～1月4日（金）は休館

時間｜11:00～20:00

会場｜ポーラミュージアムアネックス

東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階

Tel. 03-3563-5501

入場料｜無料