ART│人工生命の科学にアプローチする新ガジェットを使った意欲作 『宮島達男LIFE I-model』展
LOUNGE / ART
2015年5月13日

ART│人工生命の科学にアプローチする新ガジェットを使った意欲作 『宮島達男LIFE I-model』展

ART│人工生命の科学にアプローチする新ガジェットを使った意欲作
あたらしいアートの生まれる瞬間

『宮島達男LIFE I-model』展

発光ダイオードのデジタルカウンターをもちいた作品で知られる現代美術家・宮島達男氏。彼が東京大学で人工生命を研究する池上高志氏の協力を得て誕生させたガジェットを使った新作展『LIFE I-model 』が10月12日(金)から11月17日(土)まで東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEで開かれる。

Text by YANAKA Tomomi

新ガジェットで、より魅惑的な表現を

日本を代表する現代美術家・宮島達男氏がこれまでとはちがう、より人工生命の科学にアプローチしたガジェットによる新作を発表する。

これまでの彼の作品の考え方は「それは、変化しつづける」「それは、あらゆるものと関係を結ぶ」「それは、永遠につづく」の3つのコンセプトに基づいてきた。今回、池上高志東京大学教授の協力を得て、これらのコンセプトをさらに進化させた革新的なデジタルカウンターが誕生した。

既存のデジタルカウンターはある一定のルールに従って規則的にカウントアップやカウントダウンを繰り返してきたのにたいし、今回のデジタルカウンターのムーブメントは予測不能であり、そこにはランダムなリズムが生じているのが特徴。

それは、自然体の生命体のように周囲の環境や互いの関係性のなかで自らを変化させ、順応し、既存のフォーマットを超えたあたらしい存在として己のプログラムを書き換えていくガジェットだというのだ。

これらのガジェットが集合した作品は、これまでよりもさらに、複雑かつ繊細で魅惑的な表現が出現。数字のスピードを一定に保ってきた宮島作品の流れのなかでは革新的な大きな変化をもって、アーティストのオリジナルコンセプトをさらに深め、強固なものとなった。

ゆらぎをもつデジタルカウンターにより、革新的な飛躍を遂げた宮島作品。あたらしいアートの生まれる瞬間をぜひ体験してほしい。

ART|『宮島達男LIFE I-model』展 02

“Warp Time with Warp Self No.1” 2010, 200 x 300 x 23 cm(参考作品)

『宮島達男LIFE I-model』
日程│10月12日(金)~11月17日(土) ※日曜、月曜、祝日は休廊
時間│12:00~18:00
会場│SCAI THE BATHHOUSE
東京都台東区谷中6-1-23
Tel.03-3821-1144

           
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