ART|ローカス・デザイン・フォーラム
LOUNGE / ART
2015年5月13日

ART|ローカス・デザイン・フォーラム

ART|ローカス・デザイン・フォーラム

東アジア3カ国による[書・築]展および国際公募

ローカス・デザイン・フォーラムが開催する[書・築]展は2012年11月7日(水)から18日(日)まで、代官山・ヒルサイドフォーラムでおこなわれる。展示会の一項目としてブックデザインの国際公募も実施される。

Text by Winsome Li(OPENERS)

本の持つ無限の魅力を広げる

日本、中国、韓国3カ国の共同プロジェクトとして、本と建築のコラボレーションによる[書・築]展を開催する予定。この展覧会にあわせ、「本という宇宙」をテーマにした、本のデザインの国際公募が実施される。世界各国から公募し、優秀作品は展覧会公式図録に掲載されるとともに、日本(ヒルサイドフォーラム、代官山)を皮切りに、韓国(パジュ、2013年1月)、中国(北京、検討中)を巡回する展覧会で展示・発表される。

審査委員は3カ国から6名のグラフィックデザイナーと建築家が参加し、国境を超えたチームで新しい才能を発掘、紹介する。本という計り知れない魅力をもったメディアの可能性を開拓することを目指している。

「本という宇宙」をテーマとしたブックデザイン(実作)の公募概要

応募受付期間|2012年10月15日(月)~10月20日(土)必着
審査発表|2012年10月下旬(ホームページで発表する)
主催|ローカス・デザイン・フォーラム 
入選作品|20~30点/入賞作品:数点
賞|「書・築展 本という宇宙」(日本、中国、韓国で開催)での展示。展覧会公式図録への掲載。
応募資格|特にありません。個人、企業、グループ、いずれも応募可。プロ、アマも問いません。
応募方法|応募用紙はHP からダウンロードし、必要事項を記入してください。使用言語は、日本語または英語。
出品料|1,000円(1 点につき)
作品返却|作品の返却を希望される方は、返送にかかる費用をご負担頂きます。

詳細はローカス・デザイン・フォーラムのホームページまで。
http://locusdesignforum.com/

ローカス・デザイン・フォーラムとは

西洋からモダニズムを取り入れ、日本、中国、韓国の三国はそれを自らのローカル性において消化し、それぞれの方法でレスポンスしてきた。 理性と感性を共有する漢字文明圏として、自己の座標軸を明確にし、現在と未来に対する共通の文化的メッセージを発信していくためのプラットがフォームローカス・デザイン・フォーラムだ。

「LOCUS」とは「位置」と「ローカル」を合わせた言葉で、ラテン語で「場所」を意味する。歴史家トインビーは、文明の運命は「チャレンジ」と「レスポンス」にあると述べている。本フォーラムは、このチャレンジとレスポンスを自らの使命と考え活動を展開する。

[書・築]展とは

韓国のパジュにBook City を創設した李起雄氏と建築家・槇文彦氏らの呼びかけによって構想がスタート。ローカス・デザイン・フォーラムの最初の企画として、本と建築のコラボレーションによる「書・築展――本という宇宙」が開催される。日本、中国、韓国を代表するデザイナーと建築家各4組が「本」をテーマに競演し、「本」がもつ多様な可能性と解釈を、本の制作とそのインスタレーションによって提示する国際展である。

「言葉の建築である本」と「空間の言語である建築」は、ともに人類の歴史に強い影響を与え、人間存在のあり方に深く関係してきた。一方で、デジタル技術の発達により、本来の本と建築の意味も大きく問われている。本展は、三国のデザイナーと建築家が協働し、チャレンジすることによって、本と建築の可能性を創造的に開拓する。また、デジタルとアナログの溝を埋める多義的な場(LOCUS)を創出することで、時代に対してレスポンスすることを目指す。

展示内容は招待作家として参加する中国、韓国、日本、各4組の建築家+デザイナーが制作した本のインスタレーション。あわせて、「本という宇宙」をテーマに、世界各国から公募した本のデザイン(実作)より選定した、優秀作品約30点を展示する。

[書・築]展

日程|2012年11月7日(水)~18日(日)11:00-19:00 
会場|ヒルサイドフォーラム(ヒルサイドテラスF 棟 東急東横線代官山徒歩3分)
入場料|500円

           
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