ART|「操上和美―時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間。」展 開催
ART|「操上和美―時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間。」展
広告写真界の鬼才がはなつ美意識
広告業界において、数々の時代を牽引するイメージを送り出してきた写真家、操上和美。このたび、東京都写真美術館で「操上和美―時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間。」展が、9月29日(土)から12月2日(日)にかけて開催されることとなった。関連イベントとして11、12月には、ドキュメンタリー映画『THE MOMENT 写真家の野望』が上映される。
Text by IWANAGA Morito
被写体は愛の対象物
あなたの記憶に強く残っている広告写真のなかに、操上和美の作品はいくつあるだろうか?
日産「フェアレディZ」、ソニー「ジャッカル」、サントリー「オールド」、ブリヂストン「レグノ」、NTTデータ通信「ホーキング博士」などのCMや、ロバート・フランク、笠智衆、キース・リチャーズなどのポートレイト、初の映画作品をなった「ゼラチンシルバーLOVE」(2009)など、操上和美は常にあたらしい感覚を写真、映像に取り込んできた。
本展覧会では、彼が1970年代から現在まで自らの作品として撮りためてきた日常のスナップショットから、鮮烈な美意識に貫かれた作家の写真眼にせまっていく。
また、この展覧会に関連して、ドキュメンタリー映画『THE MOMENT 写真家の欲望』の上映や、作家の椎名誠、写真家の宮本敬文との対談がおこなわれる予定だ。
さまざまな角度から、操上和美という写真家の感性に触れることができる本企画。わたしたちは、彼の作品に郷愁を覚え、そこから時、存在、関係のあたらしい概念を得ることになるだろう。
「操上和美―時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間。」展
日程|9月29日(土)~12月2日(日)
時間|10:00~18:00(木・金は20:00まで)
休館日|毎週月曜日
※10月1日(月・都民の日)は開館、翌2日(火)は閉館。
10月8日(月・祝)は開館、翌9日(火)閉館。
場所|東京都写真美術館
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンホール内
Tel.03-3280-0099
料金|一般700円/学生600円/中高生・65歳以上500円
http://www.syabi.com
対談 椎名誠×操上和美
日程|10月14日(日)
時間|14:00~15:30(会場13:30)
場所|東京都写真美術館 1階ホール
定員|190名(先着順) ※当日10:00より1階受付にて入場整理券を配布。
操上和美ドキュメンタリー映画『THE MOMENT 写真家の欲望』
上映日|11月22日(日)~24日(日)、29日(木)~12月2日(日)
時間|19:05~20:50
場所|東京都写真美術館 1階ホール
料金|一般1000円/学生700円(入場整理番号つき) 未就学児の入場不可
※映画鑑賞券の販売は、当日10:00より1階ホール受付にて。
定員|190名(整理番号順)
http://www.themoment.jp.net
上映関連対談 宮本敬文×操上和美
日程|11月22日(木)、12月2日(日)
時間|18:00~19:00
場所|東京都美術館 1階ホール
※当日の映画鑑賞券にて入場可能