ART｜「光」を切りとる写真家たち

9人のフォトグラファーが魅せる写真展『INFINITY 3「SHINE」』

さまざまな分野で活躍するフォトグラファー9人で結成される展覧会『INFINITY 3「SHINE」』が、恵比寿のリムアートにて開催される。期間は9月7日（金）から9月20日（木）で、この展覧会に出品される作品はすべて購入可能だ。

Text by IWANAGA Morito

テーマは「SHINE」、写真家たちが腕をふるう

「INFINITY」は昨年の5月に1回目が開催され、今回で3回目を迎える写真展だ。本展では共通のテーマを設け、参加フォトグラファーたちがそれに沿った作品を発表する。今回のテーマは「SHINE」。写真とは切り離すことのできない「光」という、抽象的で大きな主題をあつかうことになる。写真の根源ともいえる存在であり、震災以降の現代日本において「希望」を暗喩的に感じさせるようなテーマに、それぞれの写真家たちがどのように応えるのか、非常に興味深いところだ。

ファッションやコマーシャルの第一線で活躍し続けてきたキャリアをもつ彼らが、アート作品としての写真とどのように向き合い、どのように大きなテーマをクリエーションに昇華させるのか。写真を通じてそれぞれの作家間で、さらには作家と鑑賞者とのあいだでの共鳴を試みる展覧会となっている。

今回の展示は北島明、小林幹幸、設楽茂男、鶴田直樹、中村和孝、半沢健、舞山秀一、Rrosemaryの8名の写真家が中心となり、ゲストフォトグラファーとして半沢克夫氏を迎えて構成される。