松浦俊夫|夏の終わりはモダンなワールド・ミュージックとソウルを感じるビートとともに
Lounge
2015年4月20日

松浦俊夫|夏の終わりはモダンなワールド・ミュージックとソウルを感じるビートとともに

松浦俊夫|from TOKYO MOON 9月2日 オンエア

夏の終わりはモダンなワールド・ミュージックとソウルを感じるビートとともに

日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、おとなたちの至福のとき。そんな時間をさらに豊かにするのが、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』――。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激するおとなのためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて24時からオンエア。ここでは、毎週放送されたばかりのプログラムを振り返ります。今週は、夏の終わりに聴きたいモダンなワールド・ミュージックとソウルを感じるビートをお届け。

Text by MATSUURA Toshio

夏の終わりに聴きたい音楽

長年に渡り東京のクラブ・シーンでDJ、音楽プロデューサーとして活躍をつづけるKaoru Inoue。そんな彼の2年ぶりとなる新作『A Missing Myth』が、今月17日にリリースされます。彼の別名義であるChari Chariの初期に見られた、アジアからアフリカといったワールド・ミュージックからの影響が色濃く出た楽曲から、現在の彼を象徴するダンサブルなチューンまでとバラエティに富みながら、アルバムとしてのトータリティーはきちんと保たれた作品になっています。番組冒頭では、このアルバムからインドネシアのガムランとトライバルなパーカッションが絡み合う「Malam」をご紹介しました。

Kaoru Inoue 『A Missing Myth』

Mala 『Mala In Cuba』

Novalima 『Karimba』

つづいては南アメリカから2曲。イギリスのジャイルス・ピーターソンのプロジェクトHavana Culturaの一環で、キューバを訪れたジャマイカンのDJ/プロデューサー、マーラが、現地のラテン・ミュージシャンと自身のベース・ミュージックをブレンドして、あらたな音楽を生み出すことに成功したアルバム『Mala In Cuba』から、幻想的なダブ処理が施された「Como Como」を。そしてペルーから4人組のモダンラテン・グループ、ノヴァリマの新作をお届けしました。

番組では、ほかにも弦鳴楽器(弦楽器)であるタンブールをフィーチャーしたビート系アーティスト、ガスランプ・キラーや、子供の笑い声をサンプリングして効果的に使ったホームボーイ・サンドマン、ジェシー・ボーイキンスの新作など、ユニークな作品を紹介しました。

そして最後は、作品ごとにビートの空間作りのスキルが高くなっていく仙台出身のアーティスト、グルーヴマン・スポットのセクシーなインスト・ナンバーで番組を締めくくりました。

The Gaslamp Killer 『Breakthrough』

"The Gaslamp Killer 『Breakthrough』"

REVIEW|TRACK LIST

01. Kaoru Inoue / Malam (Seeds And Ground)
02. Mala / Como Como (Brownswood / Beat)
03. Novalima / Malivio Son (ESL)
04. The Gaslamp Killer / Nissim (Brainfeeder / Beat)
05. Homeboy Sandman / For The Kids (Stones Throw)
06. Jesse Boykins III & MeLo-X / The Perfect Blues (Ninja Tune)
07. Grooveman Spot / A Little Step (Jazzy Sport)

Homeboy Sandman『First Of A Living Breed』

Jesse Boykins III & MeLo-X『The Perfect Blues』

Grooveman Spot 『Paradox』

夏の終わりの休日の午後を音楽とともに楽しもう

ジャイルス・ピーターソンによるイギリスのラジオ番組「WORLDWIDE」が、いま面白い。今年の4月より10数年続けたBBC RADIO ONEから同じくRADIO 6に舞台を移し、時間も夜中から土曜の午後3時スタートの3時間番組とスケールアップした。これまでのエッジの効いた楽曲に加え、過去の名曲と現代のアーティストが手がけるカバーやリミックスしたものなどをつづけてプレイする“The Do Over”、血縁関係にあるアーティストの作品を紹介する“Bloodlines”。そして時代やジャンルを超え、彼がいま新鮮だと思うものを集めた“Backroom Babylon”と番組をいくつかのセクションに分け、現在進行系の音楽シーンを紹介するとともに、次世代のために“音楽の授業”を実践しているような番組だ。

音楽に携わる仕事に就く者も思わずニヤリとさせられてしまうそのセレクションは、彼自身が一番音楽を楽しんでいるからこそおもしろいのだとおもう。それをイベントとして具現化し、皆と楽しむことが出来ないだろうかと考えた企画が今回のイベント“HOLIDAY MUSIC SESSION”である。

メイン・フロアとバーのフロアを禁煙にし、代わりにラウンジ・スペースを喫煙スペースとして開放、皆が楽しめるようにする。できれば、気の利いたつまみやフードも提供したいと思っている。これなら未成年でも参加できるし、クラブから遠ざかっていた人たちも子連れで楽しめる。

こんな時代だからこそ、人生を音楽で豊かにしたい。こんな想いが企画を後押ししてくれた。連休の最終日、夏の終わりを音楽とともに楽しみましょう。

松浦俊夫

ピナ・バウシュ トリビュート

HOLIDAY MUSIC SESSION with GILLES PETERSON at ELEVEN

日程|9月17日(月・祝日)
時間|14:00~21:00
会場|eleven
東京都港区西麻布1-10-11 セソーラス西麻布B1/B2
Tel. 03-5775-6206
DJs|Gilles Peterson (Brownswood Recordings / BBC Radio 6)、Toshio Matsuura
料金|当日3500円、with Flyer3000円、20歳未満2500円(要身分証)、先着50人まで1000円、小学生以下無料 (要保護者同伴)

松浦俊夫M『TOKYO MOON』

毎週日曜日24:00~24:30 ON AIR
Inter FM 76.1MHz

『TOKYO MOON』へのメッセージはこちらまで
moon@interfm.jp

Inter FM 76.1MHz
www.interfm.co.jp

           
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