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2026年5月26日
コンパクトなケースに収まる技術と美意識。 A.ランゲ&ゾーネ新作「サクソニア・アニュアルカレンダー」
A. LANGE & SÖHNE|A.ランゲ&ゾーネ サクソニア・アニュアルカレンダー
A.ランゲ&ゾーネが、ウォッチズ&ワンダーズ 2026にて新作「サクソニア・アニュアルカレンダー」を発表した。新たな自動巻きムーブメントを搭載し、コンパクトなケースサイズとエレガントなデザインを両立させた意欲作だ。
Text by WASEDA Kosaku
明快なデザインに垣間見る、メゾンの自信
ムーンフェイズモデルの魅力は、実用性もさることながら、ロマンを押し出しているところだろう。月の満ち欠けを文字盤で表すことに、時計の歴史や天体運動の壮大さが感じられる。
しかしそれを腕時計という小さな筐体に収めながら、時刻やカレンダーとともに機能を両立させることは、高い技術力と美意識が必要だ。「サクソニア・アニュアルカレンダー」はメゾンのクラフツマンシップによって、どちらの要素も犠牲にしない仕上がりが魅力の新作ウオッチだ。
視認性へのこだわりは、ダイヤルのレイアウトに表れている。時刻と日付という最重要情報を一目で読み取れる設計で、9時位置のサブダイヤルが曜日、対となる右側のサブダイヤルが月を表示する。6時位置のスモールセコンドに縁取られた空間には、星屑を散りばめた夜空を背景に月が静かに移動するムーンフェイズが配置されている。
ムーンディスクは、ゴールド750製で、ディープブルーのコーティングが施され、428個の星によって天の川を縮小したかのような光景を鑑賞することができる。


ダイヤルの美しさを支えるのが、慎重かつ入念に取り入れられたディテールの数々。繊細な分目盛り、バトン型のアプライドインデックス、存在感のあるランセット型の針がエレガントな外観を際立たせている。
またサブダイヤル外周のリングには繊細なアジュラージュ装飾が施され、内側の表面には同技法による異なる表情の装飾が加えられており、光を反射することでダイヤルに奥行きと立体感をもたらしている。リニューアルされたバトン型のアプライドインデックスは、外周側の先端にピラミッドを彷彿とさせる形状が与えられた。

カレンダー機構においてもランゲならではの実用的な工夫が凝らされている。アニュアルカレンダーは30日の月と31日の月を自動的に識別し、各月の末日から翌月1日へと正確に切り替わる。手動での調整が必要となるのは年に一度、2月28日(うるう年は2月29日)から3月1日へ移行するタイミングのみだ。
操作性も考慮されており、曜日、月、ムーンフェイズの各表示は個別のプッシュボタンで調整できるほか、10時位置のプッシュボタンを操作することで、すべての表示を一括して進めることもできる。
ケースサイズは直径36.0mm、厚さ9.8mmと控えめ。手首に自然とフィットし、シャツの袖口の下にもすっきりと収まるプロポーションになっている。洗練されたラグとスリムなベゼルが相まって、主張しすぎない上品な佇まいが魅力的だ。

コンパクトなサイズと、細かなディテールを両立させたのは、新たに開発された自社製自動巻きムーブメント、キャリバーL207.1だ。プラチナ950製の片方向巻き上げ式センターローターを採用し、毎時21,600回の高振動数で動作するクラシックなチラネジテンプを備える。完全巻き上げ時のパワーリザーブは最大60時間である。
ムーブメントの仕上げはランゲの哲学に従い、すべての部品が二度組みされる工程を経て贅沢な仕上げが施されている。サファイアクリスタルのケースバック越しには、ハンドエングレービング入りのテンプ受けや繊細な表面研磨など、19世紀のザクセン王室宮廷に端を発する精密時計製作の伝統美を垣間見ることができる。

加えてビス留め式のゴールドシャトンといった伝統的要素も継承されており、「サクソニア(ザクセン)」という名が示す歴史的な精神を体現している。
複雑な機構をもちながら、外観はあくまで静謐かつシンプル。その二面性こそ、A.ランゲ&ゾーネが工房設立から181年という歴史の中で培ってきた技術力と美意識の証明であり、揺るぎない自信の表れだろう。
サクソニア・アニュアルカレンダー
ケース素材|ホワイトゴールド750/ピンクゴールド750
ケースサイズ|直径36.0 mm、厚さ9.8 mm
ダイヤル|シルバー925、シルバー/シルバー925、グレー
針|時、分、秒、月、曜日
ほか機能|アウトサイズデイト、ムーンフェイズ
風防&ケースバック|サファイアクリスタル
ムーブメント|ランゲ自社製キャリバーL207.1、自動巻き
パワーリザーブ|完全巻上げ状態で60時間
ベルト|手縫いのアリゲーターベルト、レディッシュブラウンのグラデーション/手縫いのアリゲーターベルト、レディッシュブラウン
バックル|ホワイトゴールド750製ピンバックル/ピンクゴールド750製ピンバックル
価格|要問合せ
問い合わせ先
A.ランゲ&ゾーネの時計に対するよくある質問
Q. A.ランゲ&ゾーネとはどのようなブランドですか?
時計師フェルディナント・アドルフ・ランゲがドレスデンからグラスヒュッテに移り住み、1845年に時計工房を開いたことに始まります。アドルフの死後は2人の息子が後継となって製造規模を拡大し、1868年に「A.ランゲ&ゾーネ」というブランド名が誕生しました。その後、第二次世界大戦後のドイツ分断により会社は東ドイツに国有化されますが、東西ドイツ統合を機に曾孫のウォルター・ランゲがグラスヒュッテに戻り、ブランドの復活を果たします。わずか4年で「ランゲ1」「サクソニア」など複数のモデルを発表し、現在はパテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタン、ブレゲとともに世界五大高級時計メゾンの一つに数えられています。
Q. アニュアルカレンダーとはどのような機構ですか?
カレンダー機構のなかでも実用性の高さで知られる複雑機構です。アニュアルカレンダーは30日の月と31日の月を自動的かつ正確に判別し、日付を正しく切り替えます。手動での調整が必要となるのは年に一度、2月28日(うるう年は2月29日)から3月1日へと移行するタイミングのみです。またこのモデルでは、曜日・月・ムーンフェイズの表示はそれぞれ個別のプッシュボタンで調整できるほか、10時位置のプッシュボタンを操作することで、すべての表示を一括して進めることもできます。
Q. 新作「サクソニア・アニュアルカレンダー」はどのような時計ですか?
A.ランゲ&ゾーネがウォッチズ&ワンダーズ2026にて発表した、新たな自動巻きムーブメントを搭載するモデルです。ケースサイズは直径36.0mm、厚さ9.8mmとコンパクトにまとめられており、手首に自然とフィットし、シャツの袖口の下にも収まるプロポーションが特徴です。文字盤には繊細な分目盛り、リニューアルされたバトン型アプライドインデックス、そしてサブダイヤル外周リングへの細かなアジュラージュ装飾が施されており、洗練された佇まいを実現しています。ケース素材はホワイトゴールド750とピンクゴールド750の2種類が展開されます。