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2026年8月3日
NAOYA HIDA & Co. がもたらす、ゼニス キャリバー135の新解釈
ZENITH|ゼニス G.F.J. Double Signed with Naoya Hida & Co.
ゼニスは、独立系ウォッチメーカーのNAOYA HIDA & Co.とのダブルネームモデル「G.F.J. Double Signed with Naoya Hida & Co.」を発表。創業者ジョルジュ・ファーブル=ジャコの名を冠した「G.F.J.」コレクションの新たな歴史がスタートした。
Text by WASEDA Kosaku
キャリバー135、日本の美意識と繋がる
本モデルは、ゼニスが推進する「Double Signed」プロジェクトの一環とした生まれた。このプロジェクトは、厳選した独立系時計師とともに著名モデルを再解釈するシリーズで、オリジナルのエッセンスを守りながら新たな感性をもたらすことを目的としている。
時計製造の黄金時代にダブルネームウォッチが体現してきたパートナーシップの伝統を、現代へと継承する試みだ。
キャリバー135は、ゼニスのレガシーにおいて特別な位置を占めるムーブメントだ。天文台クロノメーターコンクールの黄金時代に最多の賞を獲得し、卓越した技術の象徴として広く知られてきた。
2022年、ゼニスはこのムーブメントを現代によみがえらせた。熟練時計師のカリ・ヴティライネン氏が1950年代の天文台コンクール仕様を精巧に再現した10個のキャリバー135-Oを搭載した極めて希少な限定モデルをリリース。さらに2025年には、創業160周年を記念してキャリバー135が再設計され、創業者ジョルジュ・ファーブル=ジャコの名を冠した新コレクション「G.F.J.」として生まれ変わった。
「Double Signed」パートナーに選ばれたのは、NAOYA HIDA & Co.の飛田直哉氏。2018年に創業した同ブランドは、細部への緻密なアプローチと機械式時計の黄金時代に対する深い見識で知られるウオッチメゾンだ。

このコラボレーションは、ゼニス チーフ・プロダクト・オフィサーのロマン・マリエッタ氏と飛田氏が東京のアトリエで出会ったことがきっかけだという。時計製造の歴史への共通の情熱、卓越したデザインと完璧な技術への探求心が両者を結びつけた。
飛田氏にとって、1990年代から魅了され続けてきたキャリバー135との再会でもあり、単なる商業的コラボレーションを超えた、ウオッチの新たな存在価値を見出すプロジェクトとなった。

本作のケースサイズは39mm。素材はプラチナが使用されている。ソリッドシルバーの文字盤には、ゼニスとNAOYA HIDA & Co.のダブルシグネチャーを含むすべての表示が微細加工機によって彫り込まれている。
そこに配された3つのアラビック・インデックスは熟練の彫金師・加納圭介氏の手作業によるもの。エングレービングには日本の漆を塗布してブルーに仕上げるという手の込んだ処理が施されている。
細身の時・分針は、超高精度のCNCマシンでソリッドゴールドを切削し、時計師・藤田耕介氏率いるチームが手作業で研磨した。スチール製のスモールセコンドは、熱処理により深みのあるブルーに仕上げられている。

サファイアガラスのシースルーバックから覗くことができるキャリバー135は、モダナイズされ、日常使用における耐久性も確保されている。パワーリザーブは約72時間へと拡張され、秒針停止機構も組み込まれた。ブレゲ式ヒゲゼンマイを持つ大型の可変慣性テンプと、シャルル・フレックが設計した特徴的なダブルアロー形の調速機構を搭載。2.5Hzで駆動し、日差は2秒以内という高精度を誇る。
ムーブメントの装飾においても、「G.F.J.」最新エディションの意匠を踏襲。幅広のコート・ド・ジュネーブ装飾と手作業による繊細な面取りが、ダークルテニウム仕上げとイエローゴールドカラーの刻印とともに施されている。
用意されるストラップは、個性豊かな3本が付属する。1本目は姫路黒桟革を使用したもの。伝統的ななめし技術と漆塗りを組み合わせ、幾層にも丹念に塗り重ねた漆を手作業で磨き上げた逸品だ。2本目は、京都レザーの職人が伝統的な技術で仕上げた国産牛革のストラップ。3本目は、広島県福山を拠点とするカイハラが手がけるノンストレッチの日本製デニム「カイハラデニム」を用いたもので、深みのあるインディゴブルーが印象的だ。プラチナ製ピンバックルには「G.F.J.」の刻印が入る。

今回のコラボレーションについて、ゼニスCEOのブノワ・ド・クレーク氏はこう語る。
「『Double Signed』は、対話と参加、クリエイティブな交流への招待状であり、オリジナルに敬意を表しながらフレッシュな解釈を生み出すプロジェクトです。見慣れたコレクションに新たな意味が生まれ、連続性と同様に違いの中からも美しさが生まれます。飛田直哉氏が、控えめで精緻なデザインを『G.F.J.』にもたらしてくれたことに感謝しています。バランスと深みに対する研ぎ澄まされた感性は、ヘリテージに敬意を表しながら、『G.F.J.』に新たな境地を切り拓くものです」
またNAOYA HIDA & Co.創業者兼代表取締役の飛田直哉氏は、「1990 年代にキャリバー135と出会って以来、私はこのムーブメントに魅了されてきました。ゼニスと『G.F.J.』を再解釈する機会をいただいたことは、驚きであり、喜びでした。本作は、キャリバー135 が生まれた時代の空気感や精神を現代的な手法で表現するという構想から始まりました。控えめでありながら、奥深い魅力を備えたものを作りたいと考えました。情熱は、時計製造に欠かすことのできないものです。時計製造は、情熱なしには存在しません。この時計は私にとって大切な意味を持ちます。そのような時計を創ることができたことは、何よりも大きな喜びです」とコメントしている。
本作には、NAOYA HIDA & Co.が誇る日本ならではの繊細な職人技と美意識が随所に宿っている。飛田氏がキャリバー135に長年抱き続けてきた憧れと、その伝説的なムーブメントを現代によみがえらせたゼニスの感性。その二つが共鳴したからこそ、このコラボレーションは実現した。互いの哲学と技にリスペクトを持つプロフェッショナルたちが向き合ったとき、初めて生まれ得るモデルなのだ。



G.F.J. DOUBLE SIGNED WITH NAOYA HIDA & CO.
ケースサイズ|39mm、厚さ:10.5mm、
ケース素材|プラチナ
ムーブメント|キャリバー135 手巻き、COSC認定
振動数|毎時18,000振動(2.5Hz)
パワーリザーブ|約72時間
機能|時・分(中央針)、スモールセコンド(6時位置)、秒針停止機構
仕上げ|ルテニウム仕上げを施したコート・ド・ジュネーブ装飾
文字盤|ソリッドシルバー。ゼニスとNAOYA HIDA & Co.のダブルシグネチャーは微細加工機による彫刻、3つのアラビックインデックスおよびアワーマーカーは手作業によるエングレービングとブルーの漆塗り
針|CNCマシン加工と手作業による研磨を施したソリッドゴールド製時・分針、青焼きスチール製スモールセコンド針
ストラップ|3本付属(姫路黒桟革、京都製国産牛革、日本製カイハラデニム)、プラチナ製ピンバックル(「G.F.J.」刻印)
防水|5気圧防水
価格|1189万1000円(税込)
限定数|10本 ※2026年8月現在、すべて完売
問い合わせ先
ゼニスの時計に対するよくある質問
Q. 「ゼニス」とはどのようなブランドですか?
ゼニスは、時計職人のジョルジュ・ファーブル=ジャコにより1865年、スイスのル・ロックルに創業された、スイスの老舗高級時計ブランドです。時計製造に対する独自のビジョンを持った創業者は、スイス初の統合型マニュファクチュールを設立し、これまでに製造された中で最も優れた、最も正確で、最も信頼性の高い時計、つまり「完璧な時計」を制作することを目指しました。当初の社名は"Manufacture de montres"でしたが、1900年のパリ万博に出品した懐中時計用ムーブメントが金賞を受賞し、そのムーブメントに付けられた「ゼニス(天頂)」という名にちなんで、1911年に正式な社名として採用されました。
ゼニスのレガシーを象徴するのが、天文台クロノメーターコンクールの黄金時代に最多の賞を獲得したキャリバー135です。また1969年には世界初の自動巻きクロノグラフムーブメントのひとつとされる「エル・プリメロ」を発表し、世界的な名声を確立しました。1999年にはLVMHグループの傘下に入り、現在に至るまで自社一貫製造(マニュファクチュール)の哲学を貫くブランドとして、革新的な技術とデザインを追求し続けています。
Q. 「G.F.J.」コレクションとキャリバー135とはどのようなものですか?
「G.F.J.」は、ゼニス創業者ジョルジュ・ファーブル=ジャコの名を冠したコレクションです。その中核となるキャリバー135は、天文台クロノメーターコンクールの黄金時代に最多の賞を獲得し、卓越した技術の象徴として広く知られてきた、ゼニスのレガシーにおいて特別な位置を占めるムーブメントです。2022年、熟練時計師のカリ・ヴティライネン氏が1950年代の天文台コンクール仕様を精巧に再現した限定モデルをリリースし、現代によみがえりました。さらに2025年には、創業160周年を記念してキャリバー135が再設計され、「G.F.J.」として新コレクションが誕生しています。
Q. 「G.F.J. Double Signed with Naoya Hida & Co.」のデザインや仕上げの特徴を教えてください。
ケースサイズは39mmで、素材にはプラチナが使用されています。ソリッドシルバーの文字盤には、ゼニスとNAOYA HIDA & Co.のダブルシグネチャーを含むすべての表示が微細加工機によって彫り込まれ、3つのアラビック・インデックスは熟練の彫金師・加納圭介氏が手作業で施し、日本の漆を塗布してブルーに仕上げるという手の込んだ処理が施されています。時・分針はソリッドゴールドをCNCマシンで切削し手作業で研磨したもの、スモールセコンドは熱処理により深みのあるブルーに仕上げられています。パワーリザーブは約72時間へと拡張され、秒針停止機構も組み込まれました。
ストラップは3本が付属し、姫路黒桟革に漆塗りを施したもの、京都の職人による国産牛革、広島県福山のカイハラが手がける日本製デニム「カイハラデニム」と、いずれも日本の職人技を反映した個性豊かな仕立てとなっています。