今年はフランスにフォーカス。六本木アートナイト2026をハロウィンの夜に開催

奥山太貴 《現在地 feat.六本木アートナイト》 Photography: Takeshi Asano

LOUNGE / ART
2026年9月9日

今年はフランスにフォーカス。六本木アートナイト2026をハロウィンの夜に開催

ART|ROPPONGI ART NIGHT 2026

 
六本木の街を舞台にしたアートの祭典「六本木アートナイト 2026」が10月31日(土)から11月1日(日)にかけて開催される。日没から夜明けまでアートを楽しむオールナイト開催も3年ぶりに復活。六本木ヒルズや東京ミッドタウンなど、六本木全体で約60ものプログラムが展開される。
 

Text by YANAKA Tomomi

フランスが誇る選りすぐりのパフォーミングアーツを楽しめる貴重な機会

 
展示やパフォーマンス、インスタレーションなど多彩なアートで六本木の街を夜通し彩る「六本木アートナイト 2026」。
 
開催ごとにさまざまな国や地域のアートに注目するプログラム「RAN Focus」で今回はフランスを特集。在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセとのパートナーシップのもと、フランスが誇る選りすぐりのパフォーミングアーツを堪能できる貴重な機会となった。
 
ヨアン・ブルジョワ 《オープニング(Opening)》  (C)Pascale Cholette
 
ヨアン・ブルジョワ 《パサージュ(Passage)》  (C)Pascale Cholette
 
なかでも世界中を魅了する芸術監督であり、振付師でもあるヨアン・ブルジョワのカンパニーは、トランポリンや回転する舞台装置を巧みに使ったファンタジックで浮遊感漂う2つの作品を展開。
 
彫刻家で舞台美術家でもあるイヴァン・クレダとココ・プティピエールは、近代絵画に頻繁に登場する「水浴」のシーンをいきいきとユーモア溢れるパフォーマンスで表現する。
 
インスタレーションでは、現代アーティスト、シャルル・ペティヨンが儚さと永遠、静と動、個と全体といった“存在の二面性”を表した作品《和(WA)》が六本木ヒルズアリーナで展示される。
 
シャルル・ぺティヨン 《和(WA)》
 
また六本木西公園では、オリヴィエ・グロステッドによるアートプロジェクト「みんなでつくる巨大段ボール建築」も開催。建築的要素と参加型のアプローチを融合させ、段ボールと粘着テープのみでつくり上げる壮大で型破りな作品は、つくる人も観る人も楽しめる作品となりそうだ。
 
「RAN Focus」以外にも国内外のアーティストのインスタレーションやパフォーマンスが披露される。
 
六本木ヒルズでは、工業用の警告灯で構成し、鑑賞者の視点によって大胆に変化するUxU Studioの《リビドー(Libido)》 や、フィリピンで古くから神秘や伝承と結び付けられてきた樹木「バレーテ」にインスピレーションを得たというリーロイ・ニューによる《エクトプラスチック・バレーテ》などを展示。
 
U×U Studio 《Libido(リビドー)》      
 
リーロイ・ニュー 《エクトプラスチック・バレーテ》
 
森美術館でも「六本木アートナイト」の開催に合わせて、「森万里子:燦燦」など新たな個展が開催される。
 
ミッドタウンでは、3点のライトボックスによる彫刻作品からなり、夜の展示だからこそより楽しめそうな中﨑透の《Human Landscape in MIDTOWN》や、70年目を迎えた今年のグッドデザイン賞の全受賞作品を紹介する展示会などで訪れた人たちを楽しませる。
 
森 万里子 《オノゴロ・ストーンIII》
 
中﨑透 《Human Landscape in MIDTOWN》
 
ハロウィンの夜から翌朝にかけ、六本木で繰り広げられる一夜限りのアートの祭典。単なる展示にとどまらず、五感を使って体験し、身体を動かして参加するといった来場者の行為そのものが作品となる、非日常で濃密な場となりそうだ。
 
六本木アートナイト 2026
日時|2026年10月31日(土)~11月1日(日) ※コアタイムは31日(土)17:00~1日(日)6:00
会場|六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
入場料|無料 ※一部のプログラム及び美術館企画展は有料
 
問い合わせ先

六本木アートナイト実行委員会

Tel.050-5541-8600(ハローダイヤル9:00~20:00)

 [六本木アートナイト]をより深く知るために

 
Q. 六本木アートナイトはどのような体制で開催されているイベントですか?
主催は東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京、港区、六本木アートナイト実行委員会(国立新美術館、サントリー美術館、東京ミッドタウン、21_21 DESIGN SIGHT、森美術館、森ビル、六本木商店街振興組合)です。また「六本木アートナイト2026」は、都市を舞台とする新たな文化芸術祭「ARTE TOKYO(東京国際文化芸術祭)」のパートナープログラムにも位置づけられています。
 
Q. 「RAN Focus」では、記事で紹介した作品以外にどのようなアーティストが参加していますか?
レイラ・カによる《Bluff(ブラフ)》、日本人アーティストのエーティーエヌアールが客演したイシャム・ベラダの《予兆(Presage)》、クレマン・コジトールの《Les Indes Galantes》《Morgestraich》《Elegies》などが上演されます。
 
Q. インスタレーション作品はいつまで鑑賞できますか?
インスタレーションは基本的に10月31日(土)10:00から11月1日(日)22:00の時間帯に鑑賞できますが、作品によって異なります。オールナイトのコアタイム(31日17:00~1日6:00)のみ展示されるものや、11月8日(日)まで延長展示されるものもあるため、事前に確認することをおすすめします。
Photo Gallery