ルイ・ヴィトン×シンガーが手掛ける2台の特別なポルシェ 911
CAR / NEWS
2026年8月24日

ルイ・ヴィトン×シンガーが手掛ける2台の特別なポルシェ 911

 

LOUIS VUITTON|ルイ・ヴィトン

 

Singer|シンガー

 
空冷ポルシェ「911」のレストアと再構築を手掛けるカリフォルニア発のシンガーとルイ・ヴィトンがコラボレーションした2台の特別な「911」が発表された。どちらの車両もビスポークで仕立てられ、ルイ・ヴィトンのフィロソフィー「旅の真髄(こころ)|Art of Travel」を体現したモデルとなる。
 

Text by YANAKA Tomomi

ルイ・ヴィトンの伝統とDNAを911に反映

 
今回発表されたのは、ルイ・ヴィトンを象徴するカラーを纏った「Porsche 911 Reimagined by Singer - Classic」と、ウィメンズ・コレクション アーティスティック・ディレクターのニコラ・ジェスキエールが構想したカブリオレ「Porsche 911 Reimagined by Singer – Classic Turbo」の2台。
 
Porsche 911 Reimagined by Singer – Classic(左)、Porsche 911 Reimagined by Singer – Classic Turbo(右)
 
どちらもルイ・ヴィトンのクリエイションで彩られ、メゾンの伝統とDNAを深く感じられるものとなった。
 
メゾンの哲学「旅の真髄(こころ)|Art of Travel」を具現化するようにトランクやサーフボード、スキー板を積載できる特別設計のルーフラックを備えた「Porsche 911 Reimagined by Singer - Classic」は、このコラボレーションを象徴する1台。
 
20年以上パッケージングに使用されてきたサフランカラーやアクセントのコバルトブルーなどのエクステリアのカラーリングはもちろんのこと、インテリアでもそのエッセンスが大いに感じられる。
 
Porsche 911 Reimagined by Singer – Classic
 
プロジェクトの中心となったのは、取り外し可能でデスククロックにも変換できる機械式タイムピース。アイコンウォッチ「タンブール」からインスピレーションを得たものとなっており、この時計と調和させるためにメーターパネルの再設計も約1年をかけて施された。
 
インテリアは、メゾンでもっとも使われるレザーのひとつ、VVTレザーから着想を得たナチュラルな色合いがベース。ドアハンドルの縁には、ルイ・ヴィトンのバッグと同じ縁染めの技法を採用されており、イエローステッチもポイントだ。
 
シートやフロントトランクのトリムなどにあしらわれたダイヤ柄のエンボス加工は、ルイ・ヴィトンのトランクの内部を象徴する「マルタージュ」モチーフを想起させるものに。
 
Porsche 911 Reimagined by Singer – Classic
 
メゾンの熟練職人が厳選したレザーが用いられたシートには、モノグラムフラワーが描かれた通気孔(アイレット)が施されたほか、手触り(触感)や光の反射、表情といった要素に至るまで、サヴォアフェール(匠の技)を取り入れ、細部まで計算し尽くされた特別なキャビンが生み出された。
 
ルイ・ヴィトンのウィメンズ・コレクション アーティスティック・ディレクター、ニコラ・ジェスキエールが手掛けた「Porsche 911 Reimagined by Singer – Classic Turbo」は、3.8リッターのツインターボ付き水平対向6気筒エンジンを搭載するカブリオレの「911」がベース。
 
Porsche 911 Reimagined by Singer – Classic Turbo
 
二コラ・ジェスキエールによる「マリンとオートモーティブという2つの異なる世界を融合させたい」というビジョンが掲げられ、ビスポークされたという。
 
ボディカラーにはパリの街並みのようなホワイトを用い、上質なゴールド、さらにはレザーとウッドのナチュラルな色調が組み合わされ、彼の洗練された美意識とルイ・ヴィトンの精神を昇華するものに。
 
ビスポークのダッシュボードクロックはナチュラルレザーで覆われたセンターコンソールの中央に配置。その下のシフトレバーのトリムには、ナチュラルレザーの引き紐が施され、名品バッグ「ノエ」のシルエットを彷彿させるものとなった。
 
Porsche 911 Reimagined by Singer – Classic Turbo
 
テクニカルウッドのシェルにレザーを張ったシートの背後には、この車両特有のフォルムに合わせて専用開発されたラゲージコンパートメントが広がる。このスペースには、ランナバウト(高級小型艇)のデッキと同じ技法を用いたニス塗りのウッドが採用されており、クルマにぴったりと収まるよう作られたルイ・ヴィトンのビスポークラゲージはもちろん、海洋の世界に着想を得た軽量のソフトトップを収納することも可能だ。
 
このウッドパネルはリアのエンジンルームやフロントトランクの内側にも施され、特にフロントトランクには3つのケースを組み合わせることで機能的かつエレガントに仕立てられたビスポークトランクが収められるなど、トランク製造からその歴史をスタートさせたルイ・ヴィトンならではの仕様となっている。
 
Porsche 911 Reimagined by Singer – Classic Turbo
 
ルイ・ヴィトンとシンガーによる、唯一無二で前例のないコラボレーション。
互いのサヴォアフェールを結集し、リイマジンした2台の車はそれぞれのメゾンが持つ独自のアイデンティティをより鮮明に形づくるものとなった。
 
問い合わせ先

シンガー

 [シンガー・ヴィークル・デザイン]をより深く知るために

 
Q. シンガーとは、どのようなブランドなのですか?
シンガーは2009年にカリフォルニアで創業されたブランドで、「A Relentless Pursuit of Excellence/卓越性への飽くなき追求」を哲学に掲げ、クラシックなポルシェ911のオーナーと協業して愛車をリイマジンすることで名声を確立してきました。そのアプローチは「美しさ、クラフツマンシップ、そしてエンジニアリング」「世界で最も象徴的なスポーツカーへのリスペクト」「カリフォルニアとその自動車文化との深い繋がり」という3つの指針で定義されています。同社はカリフォルニアとイギリスに拠点を持ち、今年はイギリスの「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」でメインフィーチャーとして紹介されました。
 
 
Q. ルイ・ヴィトンとのコラボレーションは、そもそも何がきっかけで始まったのですか?
きっかけは、シンガーによってリイマジンされる1台のクルマ用に、ダッシュボードクロックの制作を依頼したことでした。ルイ・ヴィトン ウォッチ・ディレクターのジャン・アルノーによると、スイスの時計製造拠点「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」でのクロックのデザイン・制作を進めるうちに、このコラボレーションが車両のあらゆる機能要素のパーソナライゼーションへと広がる可能性が明白になったといいます。そこから、メゾンのトランク職人やレザーグッズ職人、ファッション・フットウェアチーム、時計職人までもが関わる分野横断的なプロジェクトへと発展しました。
 
 
Q. この2台の「911」は、ルイ・ヴィトンにとってどのような位置づけの取り組みなのですか?
ルイ・ヴィトンがダブルネーム(コ・ブランディング)製品を制作するのは、これが史上初めての試みです。シンガーにとっても同様に前例のない取り組みとされています。シンガー チーフ・ストラテジー・オフィサーのメイゼン・フォワズは、このコラボレーションについて「真のラグジュアリーとはクラフツマンシップ、オーセンティシティ、そして妥協なき細部へのこだわりによって定義される」という共通の信念を持つ2つの組織を結びつけたものだと説明しています。
 
 
 
 
 
 
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