EVENT｜THE STREET 1985-1995 写真展
EVENT｜ストリートスナップの創成期をひもとく
THE STREET 1985-1995
“ストリートファッションスナップ”というジャンルを築いた雑誌『STREET』創刊25周年を記念して、もっともコアだった時代の10年間に焦点をあてた写真展が、7月16日より表参道GYREにて開催される。
Text by OPENERS
『STREET』のもっともコアな時代の、ファッションスナップ
ヨーロッパのストリートファッションのあり方に感銘を受けた青木正一氏の、その個性的なファッションを日本に紹介したいとの思いから生まれ、“ストリートファッションスナップ”というジャンルを築いた雑誌『STREET』が、今年創刊25周年を迎える。今回の写真展は、創刊した1985年〜1995年までの10年間に、青木氏自身がロンドン、パリ、パリコレ会場周辺で撮影した貴重な写真を集めたものだ。
ロンドンやパリの街なかで、思い思いのファッションに身を包んだ若者たち。時代の空気感が、写真の一枚一枚から伝わってくる。
『STREET』につづき、1997年には海外でいまなお高い評価を受ける『FRUITS』を創刊し、「東京ファッション」を世界に発信、2004年には男の子ファッションを集めた『TUNE』をスタートさせ、海外のギャラリー等でも写真展をおこなう青木氏。また90年代には即時完売となった「Maison Martin Margiera」の世界初となる本の編集に携わるなど、デザイナーやクリエーターからも支持されるその審美眼にかなった「ストリートファッション」展、見応えがありそうだ。
「まだパンクムーブメントの匂いが少し残っているロンドンに
は、自由なファッション、独創的なファッション、自己表現とし
てのファッションがあった。ストリートファッションが情報とし
て世界に発信していない当時、ロンドンのクローズドな空間の
中で、ごった煮のスープのようにに、人知れず多様なファッ
ションが熟成していた。
当時のパリコレでは、コムデギャルソンとジャンポールゴルチエが人気のトップを
競っていた。クチュール系の老舗メゾンもしっかりとした影響力を発揮し、メイン
会場のルーブル美術館の中庭は明るく和やかな空間をつくっていた。そんなある種
安定した感覚の中、1988年にマルタン・マルジェラがメイン会場から離れた場所で、
ひそかにファーストコレクションを発表した。あらたな革命の始まりだった。
連鎖的に多数のあたらしいデザイナーがデビューし、いままでのパリコレのイメージを
大きく変えていく。ジャーナリストだけでなく、当時はデザイナーのファンたちの
お祭りでもあった。」
THE STREET 1985-1995 写真展
日程：2010年7月16日（金）～8月29日（日）
時間：11時〜20時
会場：EYE OF GYRE/GYRE 3F
GYRE（ジャイル）
東京都渋谷区神宮前5-10-1
Tel. 03-3498-6990
営業時間｜ショップ10：00～19：00 レストラン11：00～24：00
http://gyre-omotesando.com/