萩原輝美|クリストファー・ベイリーがデザインするバーバリープローサム
萩原輝美のファッションデイズ vol.111
イングリッシュガーデンに飛び交う鳥と蜂
クリストファー・ベイリーがデザインするバーバリープローサム
コットンギャバジンとデニム。バーバリーのアイコン素材に色とデザインをのせた春モードを楽しみました。
Text by HAGIWARA Terumi
チュールドレスにスニーカー、サンダルを合わせた軽やかなコレクション
2015年春夏コレクションが始まりました。戦陣きってロンドンコレクション、バーバリープローサムからレポートします。ケンジントンガーデンに設えられた特設テント。会場に近づくと、ガラス屋根のカラフルなアートペインティングが見えます。ワクワク。何か起こりそうな予感です!青いポップなインビテーションを手に会場へ。
コレクションはぴたぴたデニムのペプラムジャケットにスパンコールのスカートから始まりました。デニムはトレンチコートのコットンギャバジンと同じベーシックな生地です。ムートンのペプラムをのぞかせて、とびきりモードなアイテムに仕上がっています。
テーマは「The Birds and The Bees」。色のあふれる温室の中、鳥や蜂が飛び交うように小さなトップスに合わせて、チュールやオーガンジーのスカートが揺れます。40年代のフラワープリントも登場。タイポグラフィーの文字がモダンです。全てにスニーカー、ペタンコサンダルを合わせます。グラデーションに染めたワンカラーのチュールドレスはプリーツされた同じ素材のサッシュベルトでウエストを絞ります。
フィナーレはプリントのトレンチバリエーション。カラフルな小さいボストンバックが軽さを添えています。翌日、コベントガーデンにできたバーバリー初のコスメティックブティックへ。コレクションで使われたブルーやボルドーのネイルが勢揃い。コレクションをリアルに街に広げて、バーバリーの世界に浸りました。
萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップのディレクションも担当。
オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/