DIESEL BLACK GOLD 2017SS "SMALL TRADES"|DIESEL BLACK GOLD
DIESEL BLACK GOLD|ディーゼル ブラック ゴールド
DIESEL BLACK GOLD 2017SS
"SMALL TRADES"
アンドレアス・メルボスタッドによる「DIESEL BLACK GOLD(ディーゼル ブラック ゴールド)」のメンズコレクションは、2017年春夏シーズン、ファッション写真の巨匠といわれるアメリカ人フォトグラファー、アーヴィング・ペンが1950年代に撮影した労働者たちに思いを馳せた。ブランドアイコンであるデニムを中心に、様々なワークウェアのエッセンスをちりばめて、都会的で品のあるコレクションに仕上げている。今回は祐真朋樹・弊誌編集大魔王が、アーヴィング・ペンのプロジェクト「SMALL TRADES」にオマージュを捧げたファッションストーリーをお送りする。
Direction and Styling by SUKEZANE TomokiPhotographs by HATA Junji (Cyaan)Hair by TSUKUI Hiro (Perle Management)Make-up by MATSUI Rika (A.K.A Management)Model by Karl MERI (Image Models), Clara RADDATZ (Donna Models)Edit by ANDO Sara (OPENERS)
ユーティリティシックなワークスタイルとインダストリアルなアーバンロマンティック
今シーズン、ディーゼル ブラック ゴールドはアーヴィング・ペンが捉えた労働者たちのスタイルにヒントを得たメンズコレクションを発表した。
アーヴィング・ペンは、『ハーパーズ バザー』や『ヴォーグ』などを手掛け、そのモダンで斬新な写真で有名となった、20世紀を代表するアメリカのファッションフォトグラファーのひとり。彼が1950年から51年にかけて撮影したポートレートシリーズ「SMALL TRADES」は、パリやロンドン、ニューヨークで働く石炭労働者や教師、肉屋、清掃員など各分野の労働者たちのリアルな姿が、その仕事道具とともに収録されている。
パリッとしたノンウォッシュのデニムのセットアップや、ヒッコリーストライプのオーバーサイズなワークジャケット。シャツがドッキングしたスウェットのプルオーバーのバリエーションなど、ワークウェアといってもディーゼル ブラック ゴールドらしいクリーンで都会的なムードに落とし込まれている。
一方、ウィメンズは昨シーズンから続くフェミニンな流れを加速させ、定番のスタッズ使いやタフなレザーの代わりに、フリルやレースをふんだんにあしらったミニ丈のドレスをメインに据えた。そこにMA-1風ジャケットやレースアップブーツなどミリタリーの要素をほどよく注入し、甘さを中和させつつ、ただフェミニンなだけにとどまらせない、パワーのあるロマンティックなスタイルを提案した。
メンズは労働者たちのワークウェアに、ユーティリティデザインやディーゼル ブラック ゴールドのアティテュードをプラスし、モダンに落とし込んだワードローブ。ウィメンズは新しい切り口のアーバンフェミニティズムを表現した。アイコニックで機能性に富んだインダストリアルなムードが、甘さのあるロマンティックな雰囲気に落とし込まれ、絶妙なスタイルとなっている。祐真朋樹・弊誌編集大魔王によるスタイリングも春夏のコーディネートのヒントに役立ててみてほしい。
「2017年春夏シーズンは、1950年代のワーキングクラスの服をベースとしたコレクション。ならば、ということで、アーヴィング・ペンの写真集『SMALL TRADES』にアイデアを得て、ポートレート風のファッションストーリーを作ってみました。
裾部分にクシュッとひだを寄せて穿くシルエットがユニークなエクストラロングデニムはディーゼル ブラック ゴールドの定番シリーズ。昔、労働者が自分にジャストサイズのパンツを買えなかったり、たまたまあるものをサイズ直しせずに穿いていたり、という状況をイメージしてスタイリングしました。こういう“妄想”からコーディネートを考えてみるのも面白いかもしれません。
ウィメンズでイメージしたのは、泥臭い労働者の隣で癒やしを与えてくれるオアシスのような女性。美しく可憐な心の持ち主。今シーズンは、カジュアルでありながらフェミニンな愛らしさも備えたアイテムが数多く揃っているので、甘過ぎずハード過ぎない、絶妙な甘辛バランスの洗練されたスタイリングが楽しめると思います」