FASHION /
WOMEN
2015年2月18日
萩原輝美|2012年秋冬オートクチュール・コレクションからリポート第4弾
萩原輝美のファッション・デイズ vol.62
至近距離で魅せられる、手仕事を極めたクチュリエの技
2012年秋冬オートクチュール・コレクションからリポート第4弾
2012年秋冬オートクチュール・コレクションからリポート第4弾。今回はメゾン マルタン マルジェラ、シャネル、ゴルチエ パリをご紹介。
Text by HAGIWARA Terumi
小さな会場でおこなわれるエクスクルーシブなショー
オートクチュールコレクションは服はもちろん、見せ方がちがいます。デザイナーはそれぞれ、手の技、カッティングを至近距離で見てもらおうと、コレクション会場やスケールを小さくしています。
メゾン マルタン マルジェラのアーティザナルもいままでのプレゼンテーションとはちがい、小さな会場でエクスクルーシブショーをおこないました。これまでヴィンテージアイテムやパーツを繋げたその数や作る時間に、しばしば驚かされてきました。今シーズンはフォルムを作ったテーラリングのスーツではじまりました。レースやスワロスキーも美しいマルジェラドレスとしてリクチュールされています。
シャネルは「Vintage for today」。老舗メゾンとして50年代クチュールを軽くポップに仕上げています。ブロックチェックのスーツやコートアンサンブルにメッシュのニットキャップやシルバータイツを合わせて、窮屈さから抜け出したコーディネイトです。
ゴルチエ パリは20年代のシネマモードをベースにタキシードスーツのバリエーションを並べました。得意のコルセットやレースが艶を添えています。
萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップのディレクションも担当。
オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/