シャネルのラゲージを旅行のお供に

シャネルの2016年春夏 プレタポルテコレクションで、Karl Lagerfeld (カール・ラガーフェルド)は、トラベル関連グッズを多様化させて話題になった。ヴァニティケースは小さく、とてもフェミニンなデイバッグに。イヴニングバッグはトロリーケースのミニバージョンを。ブラックのレジン素材のケースには、キルティング加工のレザーが貼られ、キャスターまでがそっくり再現された。

© 2016 CHANEL Legal statement

ラガーフェルドは「私たちは旅行することが多くなりました。だったら、シャネルのラゲージがあってもいいでしょう？」と、「CHANEL AIRLINES（シャネル エアライン）」で飛び立とうとする旅行者たちが行き交う空港での様々なシーンを表現。旅行者たちが手にしているのは、ツイードやキルティング、チェーンといったブレードをシリコンで表現したトラベルバッグとハンドバッグ。それらを重ね合わせたり、増やしたり、大きくしたり、ミニチュアにしたりして、モダンかつ幅広い用途に使えるニュールックを描き出した。

今回、アイコニックな”11.12”ハンドバッグは、XXLサイズのウィークエンドバッグになって登場。シャネルのアイコンバッグは、ツイードにキルティングをほどこし、ラインストーンで飛行機の刺繍がされ、トラベル仕様に変換。トロリーケース「ココ ケース」は、背面のフラットジッパーのポケットから伸縮式のハンドルが伸びる新しい形になり、ひし形やヘリンボーンのキルティングレザー、ツイード、アリゲーターなどを使用している。数個のバッグを積み重ねるレイヤードを提案する、まったく新しいスタイルのスーツケースとなった。

「アブソルート」ハンドバッグ　© 2016 CHANEL Legal statement

また、ラガーフェルドは、ポケット、ボタン、ブレードなどの特徴的なディテールのすべてを取り除いたスーツを発表した。まっすぐなラインで箱型に構造された「アブソルート」ハンドバッグは、この非常にスマートなシルエットのスーツに合わせてデザインされている。

飛行機の機体のカラーであるグレーのレザーをキルティング加工したウィークエンドバッグやボウリングバッグもあるなど、シンプルで軽く、アームフリーになる旅行スタイルは、ガブリエル シャネルの哲学そのものである。2016年春夏コレクションの新作ハンドバッグ&トラベルバッグは、まったく新しいモダンな旅行スタイルと、確かなアート・オブ・リビングを表現した。2016年春夏 プレタポルテコレクションにて展開中。