ステラマッカートニーがバイオファーフリー素材を採用｜STELLA McCARTNEY

STELLA McCARTNEY｜ステラマッカートニー

史上初のバイオファーフリー素材を採用

STELLA McCARTNEY（ステラマッカートニー）が、植物由来原料を用いてつくられたサステナブルかつ画期的なバイオファーフリー素材となるKOBA®ファーフリーファーを新たに採用。プロトタイプとなるコートを2020年サマーコレクションに訪れたモデルのNatalia Vodianova（ナタリア・ヴォディアノヴァ）が身に纏い登場した。

Text by ELESINMETA Yuka｜Edit by ANDO Sara

ファーフリーファーによってサステナビリティの新境地を開く

設立当初からクルーエルティフリー（動物を犠牲にしない/動物由来のものを使用しない）なブランド精神を貫いてきたステラマッカートニー。

今回発表されたKOBA®ファーフリーファーは米国デュポン社がエコロジーファーの世界的メーカー、エコペルと共同開発。DuPont™を最大100％のSorana®ポリマーホモフィラメント繊維に混紡したことで、ソフトで汎用性があり、長持ちするファーの代替品として商業用としては史上初のバイオ原料を用いるフェイクファーとなる。

原材料には再生ポリエステルが含まれており、長い寿命を終えた後、廃棄することなくリサイクル可能な循環型ファッションのループを実現。

さらに、KOBA®ファーフリーファーは素材の37％が植物由来のため、従来の合成繊維に比べエネルギー消費量は最大30％、温室効果ガスの排出量は最大65％減少させることに成功したという。

循環型の未来を望み、つねに情熱を注いできたステラ・マッカートニーは次のようにコメント。

「新たに開発されたエコフレンドリー（生態系に優しい）なバイオファーフリーファーにとてもわくわくしています。これは、サステナブルでアニマルフリー（動物を犠牲にしない）ファッションという未来に向けまた大きな一歩となることでしょう」

デュポンバイオマテリアルズのグローバルマーケティングディレクター、レニー・ヘンツェは、

「今回のパートナーシップは、クルーエルティフリーであり、サステナブルであるという彼女のスピリットの両方を実現することができます。KOBA®とのパートナーシップにより、今後さらなるバイオ原料の使用が増えつづけていくことを期待しています」と語っている。

2020年サマーコレクションでは、KOBA®ファーフリーファーを用いたプロトタイプのコートを、ショーのフロントロウに登場したナタリア・ヴォディアノヴァが着用。オニキスブラックのコートは、オルターナッパを切り替えたディテールが特徴的なデザインとなっている。

なお、2020年オータムコレクションでは、KOBA®ファーフリーファー製のコートや、アイコンバッグ「ファラベラ」が登場する。

KOBA®ファーフリーファーは2020年7月以降ステラマッカートニーコレクションの一部として展開予定だ。