新しいサイクルの提案。“衣”から“食”へつなぐ循環型モデルショップが誕生|aloof home
FASHION / NEWS
2021年12月15日

新しいサイクルの提案。“衣”から“食”へつなぐ循環型モデルショップが誕生|aloof home

aloof home|アルーフホーム

あなたの生活を変える“バイオショッピング”

2021年11月11日、南青山に循環型モデルショップ「aloof home」がオープン。2021年12月18,19日の二日間、自社農園の京都美山で作った京野菜マルシェを行なう。

Text by TANABE Keitaro

“ゴミの出ない”循環モデルを体現したサステナブルショップ

11月11日、東京都南青山に“衣”から“食”へつなぎ、“ゴミの出ない”循環モデルを体現したサステナブルショップ aloof home がオープンした。
aloof homeが構築した循環システムは、「捨てる」という行動を無くし、服を着古したら捨てるのではなく土に返すというサイクルである。これの実現への大きなキーは、消臭性・抗菌性に非常に優れ、自然に戻すことができる生分解性技術を活用した、古来から愛される日本の“和紙”であった。
天然素材の服は、土の中で生分解することで作物の成長を促す。「生分解性」とは土壌の微生物によって分解される性質のことで、栄養価の高い土壌をつくり、作物を短期間で生産できるようにする。aloof homeは京都の美山に農園があり、購入した服を着用しなくなれば回収し、服を土の上に置くことで土の中の微生物が和紙を食べ、1ヶ月もすれば洋服は分解され土に還り、土の良質な栄養源となるのだ。
中でも“和紙”には、土壌や水質の浄化効果があり、畑の質のいい肥料としておいしい野菜を育てる。着なくなった衣類が新鮮な京都の美山の野菜となり、購入者に還元されるのである。この、服を購入、一定のシーズンの間ファッションを楽しむ、回収、生分解、服から育った野菜を味わうというサイクルこそがaloof homeが打ち出した循環システム、“バイオショッピング”なのである。
ファッションの点では、aloof homeは“Feels like home.”をコンセプトに、家から2キロ範囲で着用できるホームウェアを展開。素材は海洋汚染の原因となる合成繊維を使用せず、和紙/コットン/シルクなどすべて天然素材を採用している。“自由で自分らしく、どこにいても家にいるような感覚”として、ホームウェアの境界線を超え、クローゼットの中で一番最初にサステナブルなものとして手に取るものでありたいと考えている。
ショップでは、天然素材の服のほかに、和紙で出来たカーテンやコンフォートカバーなどの展開やヨガウェアを販売。また、ビタミンEを繊維に練り込んだ体温で保湿するスキンウェアや100%ナチュラル成分で出来た洗剤で、シルクやウール、ゴアテックスやデニムなどのハイテク素材まで綺麗に落としくれる洗剤の計り売りや、環境に優しい生活用品などを取り揃えている。
12月18日(土)と19日(日)は、自社農園の京都美山で作った京野菜マルシェを下記2日間限定で開催。和紙で生分解された“京都美山野菜”や、オーガニック卵、濃厚な豆乳などを販売する。
また、17時からは環境に配慮した素材を使用したBarをOPEN。美山の農園の作物をつかったドリンクを提供し、夜ならではの空気感やお客様との会話を楽しみながら、新しいコミュニティとしてその想いやりを広めていく。
ファッション業界の"捨てる"という環境問題への解決へ大きな一歩を踏み出したaloof home。あなたもこれからの未来を担う消費者として、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。
aloof home
場所|東京都港区南青山3-2-9
営業時間|11:00〜19:00
aloof home KYOTO FARMERS MARKET
会期|2021年12月18日(土)〜19日(日)
時間|10:00〜16:00
aloof home bar
営業時間|17:00〜21:00
問い合わせ先

aloof home
Tel.03-6681-9399
https://aloof-home.com/

                      
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